2014年のK-POP界は、アーティスト同士の「コラボレーション」とアイドルメンバーの「ソロ活動」がキーワードとなった1年と言える。
過去には単発性の「イベント企画」に過ぎなかったこれらの現象が、ことしは強いトレンドとなってヒット曲が量産された。
では、まずコラボ楽曲について見てみよう。
年始めにリリースされた「SISTAR」ソユと男性歌手チョンギゴのコラボを皮切りに、「AFTER SCHOOL」レイナとラッパーの「San E」とのコラボ、「Leessang」ゲリと女性シンガー、ジョンインの新曲などがロングヒットに成功した。
その他、IUと大御所のソ・テジとのコラボ、「SISTAR」ソユと「URBAN ZAKAPA」のコラボ、AileeとSwingsとのコラボ曲などもチャート上位にランクインした。
音楽業界におけるコラボレーションとは、複数のアーティストたちによる「協業」を意味するが、なぜここまで協業活動が目立つようになったのだろうか。
その理由はたった1つ。
ことしは、本来のコラボの目的である「話題作り」や「音楽性の多様化」を超え、「お金になる」ことが実証されたからだ。
つまり、商業的にも成功を収めたコラボ・プロジェクトが増えたことで、似たようなコラボ活動が立て続けに生まれたという訳だ。
ただ、一部では憂慮の声もある。
音楽ビジネスも1つの産業であると考えれば、話題性抜群のコラボ楽曲が増えるのも当然な現象ではあるが、最近は「人気アイドル☓無名アーティスト」の組み合わせがコラボの大半を占めているため、せっかくの協業でヒット曲が生まれても、無名アーティストは相手の人気度に埋もれ、ヒットの恩恵が受けられないという副作用が起きているのだ。
例えば、K-POP界を代表する歌姫IUをフィーチャリングした楽曲「Not Spring、Love、or Cherry Blossoms」を発売した4人組ボーイズグループ「HIGH4」は、楽曲がヒットしたにもかかわらず、多くの音楽ファンにはIUの曲と勘違いされ、グループのブレイクにはつながらなかった。
とはいえ、以前よりは確実に知名度を上げつつあるので、「失敗」というのはまだ早いだろう。
次は、人気アイドルグループメンバーたちの「ソロ活動」について見てみよう。
先陣を切ったのは「SECRET」ヒョソンとジウン、「4Minute」のヒョナ、「T-ARA」ヒョミンとジヨン、元「KARA」のニコル、「Wonder Girls」のソンミなどの女性メンバーで、その後も「SHINee」のテミン、「SUPER JUNIOR-M」のチョウミ、「Block B」のジコ、「BIGBANG」のSOL(テヤン)、「SUPER JUNIOR」のキュヒョンなど多くのアイドルたちがソロ活動で自分だけの魅力をアピールした。
しかも、グループ活動の時に負けない成績でモチベーションを高めている。
例えば、先月バラード曲「光化門で」を発売した「SUPER JUNIOR」のボーカル、キュヒョンの場合は、Wow!KoreaのK-POP週間ランキング1位になるほどのヒットを記録した。
9月にリリースされた「SUPER JUNIOR」の「MAMACITA」よりも立派な独り立ちと言える。
また、「BIGBANG」SOLのバラード曲「EYES, NOSE, LIPS」のロングヒットも記憶に新しい。この曲は、Wow!KoreaのK-POP週間ランキングをほぼ1か月間も1位を維持した。
このように、従来の枠を超えたコラボレーションやソロ活動によって、今韓国のK-POP界はさらなる進化を遂げようとしている。
グループ活動が一段落すればソロ活動へ、そして別ジャンルのアーティストとのコラボ楽曲によってインパクトを与えていく、という上手いスキームは来年もK-POP界を牽引する原動力になりそうだ。
WOW!korea提供