本格的な台本読み合わせに入ると配役に入り込んだ俳優たちの熱演が続いた。 まず精神病棟の精神保健福祉士ムン・ガンテ役を演じたキム・スヒョンは内面の孤独や寂しさを抱えながらも表に現さない配役の感情を淡泊に描いており、童話作家コ・ムニョン役のソ・イェジはキャラクターが持つオーラと様々な変化を上手に表現し、キャラクターに没入した。 特にムン・ガンテとコ・ムニョンの妙な緊張感を上手に表現する2人の呼吸が、ロマンチックコメディの情熱を引き上げた。
さらに、オ・ジョンセはムン・ガンテの実兄であり、自閉スペクトラム症を持ったムン・サンテに変身、演技のトーンと声質を変えながらキャラクターの特性を生き生きと蘇らせた。 台本の読み合わせだけでも実感できるキム・スヒョンとオ・ジョンセの兄弟愛はこれから2人が見せてくれるブロメンス(BrotherとRomanceの混成語であり、男性同士の近しい関係のこと)の期待感を高めた。 また、ムン・ガンテの同僚であり、精神保健看護士パク・ギュヨンもナム・ジュリのキャラクターをしっかりと表現した。
それだけでなく、台本の読み合わせ現場は、中堅俳優らと若手俳優たちのエネルギーも目立った。 キム・チャンワン、キム・ミギョン、チャン・ヨンナム、イ・オルらの貫禄ある俳優たちは、劇の風味とともに重みを加え、キム・ジュホン、カン・キドゥン、パク・ジンジュ、チャン・ギュリなど若手俳優たちは愉快な活力を吹き込んで、終始一貫して笑いが溢れた。
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