銃を持って勇ましく進撃するだけが軍隊ではありません。勇壮な行進曲で兵士の士気を鼓舞するのが軍楽隊の本来の目的であり、さらに、軍隊の中で公式的な行事があるときに演奏をして盛り上げるという役目もあります。そういう意味でも軍隊には軍楽隊が欠かせないのです。
軍楽隊には3つのレベルがある
韓国では陸軍・海軍・空軍の各軍において、軍楽隊がたくさんあります。
陸軍を例にとりますと、陸軍本部・陸軍士官学校・首都防衛司令部にある軍楽隊が最高レベルです。
隊員は50人以上で構成されますが、多くは音楽大学で専門的に楽器を習得してきた人たちです。
次のレベルが、軍司令部・陸軍訓練所などに所属する軍楽隊です。35人前後で構成されていますが、隊員は音楽大学の入学実技試験を受けようとするくらいの技量を持っています。
以上のように高いレベルを持った軍楽隊のメンバーは、兵役に入る前に力量を審査されて選抜されます。
つまり、事前に合格する必要があるのです。
一方、実力的に三番目に位置するのが各師団に所属している軍楽隊です。
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