「コラム」なぜイ・ジュンギは底知れぬパワーを持ち続けられるのか

自身のインスタグラムを通して積極的に発言しているイ・ジュンギは、多くの魅力的な写真とともに「仕事を始めたら宇宙をぶち壊すようなテンションで休まずがんばります」とコメントしている。

栄光と挫折
インスタグラムで述べた「宇宙をぶち壊す」という言葉。本当にスケールの大きな話なのだが、それほどのパワフルな気持ちを持っていることをイ・ジュンギはアピールしている。
本当に頼もしい。
よく知られているように、イ・ジュンギの出世作といえば2005年に公開された映画『王の男』である。1200万人以上の動員数を誇り、韓国歴代観客動員数でも上位に入る傑作だ。

しかし、この大ヒットは「自分を天狗にしてしまった」とイ・ジュンギは後に語っている。
「当時は、自分がかなり優秀だと考えていました。それが無視されるようになり、自分が間違っていたと感じ、緊張するようになったのです。その期間をどうにか乗り切ったおかげで、今では周囲も無視せずに見てくれるようになりました。あのときの反省がなかったら、私の作品が好意的に受け取られなかったでしょう。『過ぎてみれば、ああいう時間も必要だった』といえるようにしたいのです」

実際、『王の男』の後に出演した2本の映画は興行的には成功しなかった。イ・ジュンギの周囲から人が離れ、彼自身もそれまでの慢心を悔いるようになった。
栄光と挫折を味わったイ・ジュンギが起死回生の作品として出演したのが、2008年放送の『一枝梅(イルジメ)』だ。
この作品は視聴率30%を越える大ヒットを飛ばし、主演のイ・ジュンギはSBS演技大賞の最優秀男優演技賞を受賞した。さらに彼は同年に出演した『ヒーロー』でもMBC演技大賞を受賞。第2の全盛期を迎える。
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2020.04.25