韓国で、6月に放送される注目のドラマが『コンビニの新星』だ。この作品の中で、主役のチ・チャンウクと共演するのがキム・ユジョンだ。彼女が特に話題を集めたのが、『雲が描いた月明り』であった。
時代劇が多かった
キム・ユジョンが子役としてデビューしたのは4歳のときだった。映画『親切なクムジャさん』で拉致された子供の役に扮していた。
そのときは撮影現場が怖くて、セリフも言えずに泣いてばかりいた。
しかし、出演作が次々と決まっていった。『イルジメ(一枝梅)』『トンイ』『太陽を抱く月』……。人気となった作品で重要な子役を演じた。
キム・ユジョンは特に、『トンイ』のイ・ビョンフン監督から多くのことを学んだ。
「他の俳優の方々はイ・ビョンフン監督と仕事をするのは大変だと言いますが、その分、学べることも多いんです。監督は私に発声も教えてくださいました」
キム・ユジョンはイ・ビョンフン監督が「芸能界で一番の先生だった」と言う。
彼女はなぜか時代劇の出演が続いた。
それは、メリットも多かった。
「時代劇に出ると歴史についてもっと学ぶことができます」
そう彼女が言う通りだ。
「撮影のためにどうしても授業を抜ける場合が多いのですが、時代劇をすれば歴史に関する本をもっと読むようになります」
キム・ユジョンにとって、時代劇は歴史の授業でもあったのだ。しかし、言葉づかいなどが難しいのも確かだ。
「『太陽を抱く月』の第1話が放送されたときは落ち込みました。私の演技に足りないところが多かったんです」
「インターネットでも『下手だ』という評が出ました。でも第2話が放送されてからは、視聴者の方々が少しずつ認めてくださいました」
認められたことが本当にうれしかったというキム・ユジョン。彼女は子役として作品ごとに大人顔負けの演技をするようになった。
しかし、気になることがあった。
当時は「子役は大成できない」というジンクスがあったのだ。
そのことで苦しんだ時期も続いた。
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