「コラム」コン・ユにとって『トッケビ』は今でも特別な作品なのか

コン・ユは寡作な俳優だ。キャリアに比べて、出演した作品数はそれほど多くない。しかし、役に完全に成りきるタイプの俳優なので、演じ終わってもキャラクターが分身のようにそばに寄り添っている。『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』で演じたキム・シンも、そんな分身の1つだ。

代表的なキャラクター
コン・ユは感性が豊かな俳優である。
そんな彼が『トッケビ』のキム・シンについて次のように語っている。
「『トッケビ』はとても多くのことをお見せできるドラマでした。深刻さ、切なさ、コミック、恋愛まで、俳優として多彩な姿をお見せできました。そして、とにかく神です。あのときだけは、私が世の中のすべてを手にした、と思いました」
コン・ユは、キム・シンを演じながら「神」の領域に近づいたと思ったのだ。
決して誇張ではない。
それくらい思い込みが強くないと、キム・シンのような特異なキャラクターを演じられないのだ。
実際、『トッケビ』の中でキム・シンは、900年前の高麗の将軍でありながら、王に裏切られて命を落とした。しかし、剣が胸に刺さったまま死にきれないで現世までさまよい続けていた。

彼は、雨を降らすことも天気を回復させることもできる万能の男で、地球の裏側にも瞬間的に飛んでいける。
それなのに、1人の女性を前にすると、感情だけはどうしてもコントロールできなくなってしまうのだった。
そこが、神でありながら人間らしいところだった。
俳優として見ても、キム・シンほど不思議な人物設定はない。それだからこそ、コン・ユは「キム・シンに扮することは役者冥利」と感じた。そして、自分の代表的なキャラクターに選んだのである。

構成=「ロコレ」編集部
コラム提供:口コレ
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