【時代劇が面白い】『雲が描いた月明り』のイ・ヨン(孝明世子)が象徴する世子とは?

 

10歳過ぎに結婚
未来の王である世子の教育を科挙出身の参上官に任せることによって、さまざまな効果が見込めた。
まず、国家の理念をきちんと把握できるようになるし、世子と官僚たちの人間的な付き合いも深まる。
そして、世子や侍講院の官僚たちは王になる日に備えて、どのように国を治めるかを繰り返し討論する。その中で自然に世子と官僚たちの間には理念の共有と人間的な連帯が形成される。
また、世子は10歳過ぎに結婚するのが通例だった。

一般庶民の場合は10代後半に結婚するのが普通だったのだが、それよりも世子の婚礼は早かった。
これは世子に任命されること自体が大人になったという意味だからだ。
そして、在位中の王が亡くなると、いよいよ世子が新しい王として即位し、すべての権力をもつようになるのだった。

しかし、孝明世子はついに王になることができなかった。父王の純祖(スンジョ)より先に21歳で亡くなったからだ。かえすがえすも、残念な早世だった。

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コラム提供:チャレソ

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2020.02.03