「コラム」社会服務要員とは何か?/兵役最新事情2

徴兵検査で4級の判定を受けて補充役になった人が社会服務要員となる。この場合、現役兵と違って公的機関で勤務することで兵役を全うする。芸能人の場合は、ソウル市内の区役所か福祉施設に所属することが多い。いずれにしても、社会服務要員は自宅から配属先まで毎日通う。

かなり自由時間が増える

社会服務要員の勤務は原則として午前9時から午後6時まで。昼食時間の1時間を除いて1日8時間勤務となっている。
残業はほとんどないので午後6時過ぎには退勤できる。
つまり、1週間の勤務は合計40時間が基本で、土曜日と日曜日は休日となる。休暇も兵役期間中に31日間もらえる。
ただし、社会服務要員になる場合でも、新兵訓練を受ける必要がある。なぜなら、4級(補充役)の人は戦時になれば戦場に出ていく可能性があるからだ。
それゆえ、基礎的な軍事訓練を受けなければならない。
現役兵の新兵訓練が5週間であるのに対し、社会服務要員の新兵訓練は4週間となっている。
現役兵より1週間短いのだ。
いわば、短縮型の新兵訓練を受けるということだ。

一方、芸能人が兵役で社会服務要員になった場合、その生活はどのように変わるだろうか。
何よりも、芸能界にいるときはとても忙しく活動している人も、残業がなくて週休2日制で長い休暇があるとなると、かなり自由時間が増える。
ただし、兵役中であることに変わりがないので、夜の自由時間や休日においても一般の人のように羽目を外すというわけにはいかない。
社会服務要員の場合は「あくまでも自分は兵役中である」ことを自覚して、何ら問題行動を起こさないようにする必要がある。
しかし、夜に友人たちと食事に行ったりすることは可能だ。
その他に、自由時間を有効に使って、芸能界にいるときに多忙でできなかったことに取り組んでみるのもいい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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2020.01.12