映画「始動」(監督:チェ・ジョンヨル)は、チョン・ヘインの一風変わった面を見ることができるという点で、意味のある作品だ。定規で測ったように端正なマスクで悪態をつき、タバコも吹かし、悪の誘惑に陥ったりもするのが新鮮だ。32歳だが、10代後半と20代前半までの年齢を演じなければならなかった。彼は「可能な限り子供っぽく見せたくて歩きかたや声のトーンに気を使いました」と説明した。
もしそうなら、実際チョン・ヘインの学生時代はどうだったのだろうか?秀麗な容貌に多情多感な性格で人気を集めそうだが、意外に彼は「本当に平凡でした。芸もなかったです」と笑って話した。「中途半端というのでしょうか?友だちの間で流行っている髪型や服を真似したりしました。そうしないと、なんだか淘汰されるようだったんです。ただそんな普通の学生でした。勉強もそれほどできなかったし、芸のない内気な子でした。サンピルのように友だちに存して、所属感を持とうとしました。勉強を少し頑張らないといけなかったけど、友だととつるむので忙しかったんだと思います。だからといって思いっきり遊ぶこともできなくて。どっちつかずの中途半端な学生時代を過ごしました」