スカパー!では、「韓国エンタメ」の年末年始の風物詩とも言える歌謡祭、芸能・演技大賞を今年も放送します。
2019年も大いに盛り上がった韓国エンタメを、ライターの酒井 美絵子さんに振り返ってもらいました。
今年のK-POP界は『BTS一強』といっても過言ではないだろう。昨年から続くワールドツアーが韓国アーティストとして史上最多観客動員数を記録、米・Billboard Music Awardsで2冠を達成するなど、前代未聞の快挙を次々と成し遂げた。そんなBTSのワールドクラスの活躍に、他のアーティストたちの活躍が影に潜んでしまった感が否めないが、それでもEXOの5thアルバム『DON'T MESS UP MY TEMPO』がミリオンを達成したり(今年は他にBTSのアルバム3枚がミリオン達成)、大型芸能事務所からITZYやTOMORROW X TOGETHER、AB6IXといった新星が続々デビューしたり、IUやチョンハといった女性ソロアーティストがチャート上位に食い込んだりと、K-POP界全体がバランスよく盛り上がりを見せた年だったと言える。ドラマ『ホテルデルーナ』のOSTもヒットした。
そんな中で、特記すべきは、ハード系ガールズクラッシュグループMAMAMOOとグループサウンド系バンドJANNABIというふたつの2014年デビュー組の「再発見」だろう。MAMAMOOは、今年、『gogobebe』とサバイバル番組『Queendom』を通じ、誰にも媚びないハード系ガールズクラッシュなイメージと、安定感のある他を圧倒するステージングを見せ、「MAMAMOO」というブランドを確立。各種賞レースを賑わせた。
一方、2017年に「ユ・ヒヨルのスケッチブック」への出演で知名度を挙げていたJANNABIは、懐かしさと新しさが融合した「現代風レトロ感」溢れるアルバム『LEGEND』がヒット。BTSのツイアカで紹介されたこともあり、アイドルファンにも存在が浸透。また、ボーカルのチェ・ジョンフンがバラエティ番組『シングル男のハッピーライフ』で異彩を放ち、一気にブレイクした。年末の各局歌謡祭では、BTSやEXOといったビックネームはもちろん、彼ら・彼女らのパフォーマンスにも注目して欲しい。
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