私生活侵害は電話だけで終わらない。仕事場と家も訪ねて来る。EXOのチャンヨルは、6月に仕事場に侵入しようと試みた中国人のサセン2人を警察に通報した。彼らはチャンヨルが仕事場に使っているアパートのドアロックと呼び鈴を何回も押して、玄関のドアの取っ手を回した。神話のキム・ドンワンも家を訪ねて来たサセンを通報した。キム・ドンワンは「探した!」「家を探すために苦労した。知人だ」などの落書きをした自身の郵便物を公開した。彼はCCTVに顔が写ったとして「おもしろいと思ってしたことなら、面白くなくして差し上げます」と警告した。
サセンには夜も昼もない。彼らは公式スケジュールでもなく、プライベートな行動にも付きまとう。2014年にはベクヒョンの実兄の結婚式にサセンが集中して結婚式場が修羅場になった。ベクヒョンとメンバーが理解をお願いしたが、カメラを突き付けて困って顔が赤くなったベクヒョンの写真が公開されてサセンに対する怒りが極に達した。
最も大きな問題は、サセンの度を超えた行動が事故につながるということだ。TWICEのジヒョは、8日の海外スケジュールを終えて金浦国際空港を通じて入国する途中で、写真を撮ろうとする人波に押されて倒れてけがをした。GOT7のジャクソンも中国でサセンの車にぶつかって負傷した。防弾少年団も去年12月に台湾で「LOVE YOURSELF」ツアーの公演を終えた後で宿舎に帰る途中でサセンファンが乗ったタクシーと接触事故が起こった。
サセンによる被害が大きくなり、所属事務所とファンも彼らからメンバーを守るための努力をしている。ブラックリストを作って警護員の数を増やす。ファンもサセンが取った写真や映像は消費せずにサセンという疑いがかかれば所属事務所に直ちに報告する。積極的な努力にもかかわらずサセンを完全に無くすことは難しいというのが芸能界関係者の見解だ。歌謡界のある関係者は、「サセンはいつでもどこでもどんな形態でも現れる。警護を増やして法的な措置を取ってもつかの間だ。ひとつ防げば次にはふたつに増えている」と訴えた。
サセンの行動は不法興信所、ストーカーとなにひとつ違わない犯罪行為だ。プライバシー侵害、個人情報流出などを規制するための法律を強化しているが処罰はあまりにも小さい。イ・ジェマン弁護士は、「サセンファンが摘発されても10万ウォン程度の罰金にとどまる」と伝えた。サセンの誤ったファン心がスターに精神的苦痛を与えるのはもとより事故まで起こすため、厳重な処罰のための法的根拠を準備しなければならないという声が大きくなっている。
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