「取材レポ」固く結ばれたソン・ジェリムとファンとの赤い糸!笑いあり涙ありのファンクラブ発足イベント開催!

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人気急上昇中の韓国俳優ソン・ジェリムが、11月15日(土)東京・一橋ホールにて日本オフィシャルファンクラブ“VIENTO JAPAN”の設立を記念したファンミーティング「Song Jae Lim “Smile” 2014 Vol.1」を開催。

取材に訪れた昼公演。開演前のロビーは、可愛らしい色彩のバルーンやバイク好きなソン・ジェリムに似合うハーレーダビッドソンをイメージした黒とオレンジのバルーンなど、ファンクラブ設立を祝うファンのお祝いムードで満たされていた。

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ソン・ジェリムは2009年にパナソニックの広告モデルとして話題になり、2010年にガールズグループ「2NE1」の「Go Away」ミュージックビデオに出演して注目を浴びた。2012年には「太陽を抱く月」に出演。俳優としてもその名を知られるようになると、以降、「ネイルサロンパリス」「Two Weeks」「感激時代」など立て続けに話題作に出演。ドラマ、映画、バラエティ、モデルと多彩な分野で活躍する演技派俳優。

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場内アナウンスが始まると、ソン・ジェリムも自らマイクでお茶目にアナウンス。喜んだファンから笑いが起こると、今度は茶目っ気たっぷりにフライングでステージに姿を見せた。ファンの驚く顔を見てうれしそうなソン・ジェリム。ファンサービスたっぷりな行動に若干波乱の予感を感じさせながら、オープニング映像の後に再び正式に登場すると、ファンの大きな拍手で迎えられた。そしてSMAPの「世界に一つだけの花」を歌い上げると、ファンも手拍子で声援を送った。

「お久しぶりです〜!」とうれしそうな笑顔を見せたところで、MCに古家正亨が登場。「始まる前から(ステージに)出ていく人は初めてですよ(笑)」と突っ込まれながら、前回の大阪でのファンミーティングから半年だというソン・ジェリムは「東京、マジで、久々」と堪能な日本語を披露。どこで日本語を覚えたのか聞かれると、「アニメーション!」と言い切った後で、「アニメを見て自分で勉強しました。あとファンから教えてもらって、いろんな人たちに…人たちが…人たちから!教えてもらいました」と日本語レベルの高さを伺わせた。

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今回のイベントの意味について「ファンクラブ、はっしょくしき」と答え、“発足式”と言い間違えて恥ずかしそうな表情を覗かせつつも、常に1つ1つが特別なファンミーティングだから今回だけが特別な意味を持つというわけではない、と名言。そんなソン・ジェリムにファンも感心した様子でうなずいた。

最近の近況についてMCが掘り下げていく。8月に韓国で公開されたホラー映画「トンネル3D」に財閥2世役で主演したソン・ジェリム。撮影について日本語と韓国語を織り交ぜながら語る。「すごく寒かったんです。財閥役なのにそういったケアはなかったです(笑)」と笑いをとると、「初の主演映画、さらにホラー映画ということもあって、感情表現が難しかった。ずっと目を見開いていないければならないし、『ギャー!』という声は出さないいといけないし」とその難しさを語り、「次にホラー映画に出るとしたら、もう少しこうするのにと学ぶことができました」と常に何かを学び取ろうという俳優としての姿勢を見せた。

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続いてtvNで放送されたドラマ「インヨ姫(邦題:余剰プリンセス)」について話が及ぶ。「インヨ(余剰)という意味は“まだ消せずに残っているもの、余っているもの”という意味がありますよね。でも今はそういうのが難しい時代じゃないですか。思い出に浸りたいとかお互いを癒したいと思って生きているのに。このドラマにはそれを解決するメッセージが込められていると思って、それでこのドラマの出演を決めました」と言葉を選びながら丁寧に語り、「人生には辛いことがいっぱいあります」と日本語でぼそりと呟くと、会場の笑いを誘った。

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ここでもっと素のソンジェリムに迫るためのコーナーへ。MCの質問に直感で答えていく。「ソン・ジェリム、30歳、180cm、体重、なんだっけ?」と次々とMCの質問に応じる。その度になんとか日本語で答えようとするソン・ジェリム。「人生のモットー…“一か八か”」、初恋をした年齢という質問には「常に初恋で常に最後の恋です」と名台詞も飛び出すと、ファンの黄色い歓声が上がった。「理想のスタイル」については、会場のファンを見渡しながら「みんなね」ととろけそうな甘い一言。

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お酒の量については「知るわけないよ〜」と苦笑い。酒癖について聞かれると「酔っぱらったら記憶はありません。酔っぱらってファンを抱きしめたこともあるみたいですが、記憶ありません(笑)」と飾らずに答え、MCとの漫才のような一問一答を楽しむファンの姿が見られた。

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好きなものは「バイク、サキソフォン、水泳、メシ食う、寝る」だというソン・ジェリム。ここで自前のサックスが登場。輝くサックスを構えるとさらりと音階を吹いてみせ、その横顔をファンはうっとり見つめた。「サックスを吹くのはすごく難しいんです。会場の中でサックスの音を出すことができる人がいたら、プレゼントを差し上げます」「今?」と問うMCに、サックスの音で「いま」と答えたつもりのソン・ジェリムの自由奔放さにMCもタジタジ。「サックスの音まで翻訳できないですよ(笑)」とMCが突っ込むと、会場は大爆笑。

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ここで会場から抽選で2名が選ばれてステージへ。サックスの経験はないというファン二人に、ソン・ジェリムは呼吸法を伝授。同じマウスピースを使った間接キスで、自ら手取り足取り、バックハグも交えてファンに熱血指導すると、見ていたファンからは悲鳴のような大歓声があがった。そして指導のおかげで見事に音を鳴らすことができ、「二人とも大成功ですね」と微笑むソン・ジェリム。

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二人へのプレゼントは「壁ドン」。しかし肝心の壁がないステージにMCが壁役を買って出た。MCの背中を壁に見立て「何か聞きたい言葉はある?」とファンにリクエストを聞くと、ソン・ジェリムは顔が近づきそうなほど大接近してファンを見つめ、「恥ずかしがらなくていいよ。大好き」「君は僕のものだよ」などと甘く囁くと、二人のファンは感激の涙を見せた。

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続いては「食べるのも好きだけど作るのも好き」というソン・ジェリムの料理コーナー。キッチンセットが登場すると、ジャケットを脱ぎ黒いカフェエプロンをしながら“たまごサンドイッチ”を作る。「食べるものだからね」とお手拭きで丁寧に手を拭きながら、「料理のスタートは洗い物。最後も洗い物。朝食べるときは夕飯の片付けから、夜は朝の片付けから。男の一人暮らしはそんなものですよ」と言いながら、大胆にゆで玉子をつぶし、マヨネーズと塩こしょうも男らしく目分量で入れて、慣れた手つきで混ぜていく。パンの耳を丁寧に削ぎ落とすと、たまごをきれいにパンに塗り、美味しそうなたまごサンドイッチの出来上がり。

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出来上がったサンドイッチは、選ばれたラッキーなファン7名の元に自らステージから降りて「あ〜ん」と食べさせてあげる大サービス。「おいしいです」と喉を詰まらせそうなファンにお水までサービスする彼の優しさを見せると場内は熱い興奮に包まれた。

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甘い雰囲気の後は、カジュアルなニットに衣装チェンジして再び登場。ギターを片手にアコースティックな雰囲気で、sg WANNA BEのキム・ジノのソロ曲「家族写真」を熱唱。スクリーンに映される日本語詞を見つめ、じっと聴き入るファンの姿が見られた。

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ファンクラブ“VIENTO”からに寄せられたファンからの質問やリクエストに応じるコーナーでも、飾らずサービス精神たっぷりでお茶目な姿を見せ、ファンを笑顔にさせる。猫について語ると2泊3日では足りないくらい好きだというソン・ジェリムは、「好きな人が猫嫌いだったら?」という質問に、「これは難しい質問ですね…」と頭を抱えて悩むかと思いきや、「アレルギーの薬があります」とあっさり回答し、笑いを誘った。またドラマ「TWO WEEKS」で演じた無敵の殺し屋キム先生のようにクールな演技を見たいと要望したファンを突然ステージにあげ、即興で場面を演じてみせるなど、アドリブ満載のイベント進行でファンを驚かせた。

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ファンにうれしいフォトタイムの後は、ファンのために何かしたいという気持ちから、陶芸工房に行って手作りで準備した見事な陶器の茶碗がプレゼントされた。

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最後はソン・ジェリムからの手紙の朗読。「キム・ジュンスという詩人の『花』という詩を読みます」というと、美しい詩を日本語で丁寧に読み上げた。

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「未熟な僕を見守ってくれる皆さんに感謝の気持ちを伝えます。単なる種に過ぎない僕に、水を与え、温かい光や風になってくれる皆さんがいるということ、僕が皆さんの支えになれるということが、恐縮するくらい幸せなことで、僕が厳しい道のりを耐えていける力です」と涙で言葉を詰まらせながらファンへの感謝を伝えると、客席からは「ウルジマ〜(泣かないで)!」と温かい声がかかった。「いつか僕が世の中で花を咲かせる日、皆さんの手に大きな花束を作れることを願います」と誓うと、ファンからは温かい拍手が沸き起こった。

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そして最後の歌のプレゼントは、中島みゆきの「糸」。「皆さんと僕がつながっているようにという願いをこめて」と思いを込めながら熱唱。客席に赤い糸が回されると、その一端をソン・ジェリムが、反対側をファンが手にし、会場は赤い糸で結ばれた。大切そうに糸の端を持ちながら、歌い続けるソン・ジェリム。歌い終わると「これ全部僕が持って帰ります(笑)」と笑顔を見せ、ステージを後にした。

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旺盛すぎるサービス精神で最初から最後までファンを笑顔にしたソン・ジェリム。「世界に一つだけの花」でスタートし「花」という詩で終わるイベントには、彼が常にファンにとっての花でいたいという願いと、ファンが自分にとっての大切な花だという感謝が込められていた。ソン・ジェリムがどんな花を咲かせるのか、今後の活躍に期待が高まる。

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

■ソンジェリムジャパンオフィシャルサイト
http://www.viento-japan.jp/

 

写真提供SM C&C

2014.11.18