「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.92「韓国ドラマを見て起こった変化」

人間味あふれる韓国ドラマ

さらに、熱を帯びた発言が続く。
「韓国ドラマは家族愛や友情をシリアスに描き、とても考えさせられることが多いのです。生きて行くうえで、大切なことを学んだように思います。そして、『夫や子供に優しくしたいなあ』『友達を大切にしなきゃ』と思うようにもなりました」

「義母と共通の話題ができたことが良かったです。さらに、韓国ドラマが好きな人たちとのおしゃべりも楽しい。韓国ドラマを見ていなかったら知り合うことはなかったかも、と思うと、視野が広がるチャンスを与えてくれました」
「ドラマは、その国の生活を映す鏡だと思います。その時代の流行や時事などを上手く取り込んで制作されるからでしょうか。韓国ドラマを通して、全く知らなかった韓国の生活や価値観、歴史、文化などを知りました」
「韓国ドラマは音楽がとてもいいです。ピアノの素朴な音色が奏でる悲しい旋律、元気いっぱいのKポップ……心に残る印象深い名シーンと共に蘇るのは、心に響いたあの名曲です。韓国ドラマをきっかけに、素晴らしい名曲の数々に出会えたことを本当によかったと思います」
こうした言葉を聞いていると、自分にもよく当てはまっている。韓国ドラマについて語
り合うというのは本当に楽しいことなのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2019.10.12