「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.92「韓国ドラマを見て起こった変化」

最近日本で大ヒットしたドラマの一つが『トッケビ』だ(写真=tvN『トッケビ』公式サイトより)

 

ペ・ヨンジュン主演の『冬のソナタ』がNHKで放送されて韓流ブームが起きてから16年になる。テレビのチャンネルが増えて、韓国ドラマは日本でも有力なコンテンツになった。そんなふうに韓国ドラマが大好きになったファンには、どんな変化が起こっただろうか。

韓国ドラマで徹夜

韓流に関する仕事をしているので、様々な方に会って話を聞くことが多い。特に饒舌に語ってくれるのが韓国ドラマが大好きな人だ。その言葉に耳を傾けていると、ますます韓国ドラマに惹かれる。その影響力は大きい。
そんな中で代表的な声を集めてみよう。

「韓国ドラマが好きになって本当によかったと思えるのは、たくさんの『夢』を持てたことです。そして、人生が彩り豊かなものになりました。それまでの平凡で穏やかな毎日は、色で言えばパステルカラーのグリーン。子育てや、こまごまとした家事に追われながらも、ささやかで、小さな幸せに満ちていました。そんな中、韓国ドラマを好きになり、ドラマや俳優たちだけでなく、韓国の言葉、人、生活習慣、料理、歴史など、韓国という国そのものに興味が広がっていきました。ただ一色の生活が、カラフルな色に彩られていったのです」
「ワクワク、ドキドキする気持を持てるようになりました。再び夢を見る少女になった感じ。家族愛や友情の大切さも再認識できました。マンガを読んで夜を明かしてしまった10代の頃と同じように、まさか韓国ドラマを15時間続けて見ることになるとは!」
夢中になると「韓国ドラマで徹夜」というのは誰にも経験があることでは。一度見始めたら途中でやめられないのが韓国ドラマだ。

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2019.10.12