民主化闘争の勝利
学生たちの反全斗煥の動きが日増しに拡大した。その中で起こったのが「朴鍾哲(パク・ジョンチョル)拷問死事件」だった。
朴鍾哲はソウル大学の学生だった。彼はデモの主導者と連携をはかっているとの嫌疑で連行され、警察官によって水拷問を受け、1987年1月14日に死去した。
警察は必死に事実を隠蔽しようとしたが、新聞報道などで暴露された。国民の憤怒は自由を束縛する全斗煥政権に向けられた。
尊い学生の死は、民主化闘争の導火線となった。
全国の主要都市で市民を巻き込んだ抵抗運動が激しくなり、1987年6月に最大規模となった。6月9日には延世大学の学生だった李韓烈(イ・ハンチョル)が催涙弾を頭部に受けて重体に陥った(7月5日に死去)。燃え上がった反政府運動は韓国の全土に広がった。
一度は軍の出動を決断した全斗煥であったが、最終的に翻意し、民主化を受け入れた。こうして民主化闘争は勝利した。6月29日には、大統領直接選挙制の実施、逮捕されている民主化運動家の釈放、言論の自由の実現が発表された。
こうした一連の動きが映画『1987』の時代背景になっていた。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
提供:韓流テスギ
http://tesugi.com/
英祖(ヨンジョ)を演じた俳優の中で一番は『ヘチ』のチョン・イル!
『イ・サン』でイ・ソジンが見せたセンス抜群のエピソードとは?
コン・ユ&キム・ゴウンの主役カップルに拍手!/トッケビ全集6