【おうちでハングルレッスン】【初級編15】Kポップファンのためのハングルかんたん講座

慣用句3 スゴハセヨ(수고하세요)

スゴハセヨ(수고하세요)というのは、「お疲れ様でした」「ご苦労さまでした」「お世話になりました」といった意味を表す言葉です。
たとえば、食堂を出るときやタクシーを降りるときに何か一言かけたいと思ったら、「スゴハセヨ」がふさわしいです。「スゴ」は「苦労」のことであり、「スゴハセヨ」は日本的に言えば「苦労をかけました」というニュアンスがあり、そこから転じて「お世話になりました」という意味でも使われます。
また、接客を受けたときに、感謝の気持ちをこめて「スゴハセヨ」と言えば、相手も喜んでくれますし、いい印象を残してそこを立ち去ることができるでしょう。
以上のように慣用句を覚えておけばとても便利です。ここで紹介したものはほんのわずかですが、それでも知らないよりはずっと楽です。
もちろん、韓国の人のように発音が完璧ではないでしょうが、外国の人が話しかけてくると、発音がちょっとおかしくても、だいたいわかるのではないでしょうか。それは、聞く側がしっかり理解しようとして聞いてくれるからです。
さらにいいのは、ボディーランゲージを加えることです。自分の気持ちを、顔の表情やからだの仕草で伝えましょう。その際、優しく語尾を伸ばしたり、ニコリと笑うだけでも、印象度が全然違います。ぜひ、覚えた慣用句をフレンドリーな雰囲気で使ってください。

 

講師=ウィ・ソンジュン+康熙奉

(写真右)ウィ・ソンジュン(魏聖銓)
1968年ソウル生まれ。1992年に来日し、学習院大学で日本語日本文学博士を取得。現在は法政大学をはじめ、多くの大学で韓国語を教えている。著書は『New!韓国語&会話』(右文書院)など。コラムニストとして日韓の文化の違いについても論じている。

(写真左)康熙奉(カン・ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人2世。韓国の歴史・大衆文化や日韓関係を描いた著書が多数。主な著書は『ヒボン式かんたんハングル』『韓流スターと兵役』『韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の歴史と人物』。

2020.05.18