第15回「覚えたい慣用句・後編」
今回も前回に引き続いて、ハングルでよく使われる慣用句を取り上げました。こうした慣用句は、単体で使われるだけでなく、様々な名詞などとくっついて使用されます。覚えておくと、本当に便利です。
慣用句1 チュセヨ(주세요)
チュセヨ(주세요)というのは、「~ください」に該当します。
ショッピングに行ったとき、品物を選んで「チュセヨ」と言えば、「買います」という意思表示になります。なんでも指さして「チュセヨ」と言えば、それでショッピングをすることもできるでしょう。
なお、この言葉は単独で使う場合は「チュセヨ」ですが、前に何か単語が入ると、語中が濁音化するハングルの原則にそって「ジュセヨ」になります。
たとえば、「これ、ください」と言うとき、ハングルで「これ」は「イゴッ(이것)」ですので、まとめて言うと「イゴッ、ジュセヨ」となります。
単独では「チュセヨ」、前に単語がつくと「ジョセヨ」になるというふうに考えておけばいいでしょう。
慣用句2 アンデヨ(안돼요)
アンデヨ(안돼요)というのは、「駄目ですよ」「できませんよ」などを意味する否定の言葉です。。
旅行に出たときは、観光地などでいろいろと勧誘されることもありますが、きっぱりと断るときはこの言葉が便利です。
やはり、自分の意思をハッキリ伝えないといけないときがあるのです。できないことはできませんし、気に入らないものは気に入らないわけですから、そんなときには「アンデヨ」と言って否定的な気持ちを伝えましょう。
使い方としては、「アンデヨ」の語尾を伸ばして「アンデヨー」と言えば、結構やわらかな表現になるので、そういう表現も覚えておくといいでしょう。
むしろ、意思がはっきりしないことが相手を誤解させることがあります。そういう誤解を解くためにも、承諾できないときは「アンデョ」という言葉を使って自分の気持ちを相手に伝えてください。
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