俳優森山未來、「カザフスタンでの撮影、宝物のような時間」…第24回釜山国際映画祭にて

俳優森山未來が、映画「オルジャスの白い馬」の撮影で滞在したカザフスタンの美しさを礼賛した。

3日午後、釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)区「映画の殿堂」で開幕作「オルジャスの白い馬」の記者会見が開かれ、エルラン・ヌルムハンベトフ監督や竹葉リサ監督、俳優サマル・イェスリャーモワ、森山未來が参加した。

森山未來は、夫を失った女性を訪ねる謎の男カイラートを演じた。森山未來は「カザフスタンで過ごした2、3週週間は宝物のような時間だった。この作品が評価され釜山の観客に披露することにになって嬉しい」と所感を明らかにした。

森山未來は役柄について「日系カザフスタン人で、どのような理由でカザフスタンのに戻ってきたかについて撮影前にたくさん話し合ったが、時代や人物の背景などについての情報が映画には盛り込まれていない」と説明した。彼は「節制された表情や動作、何気なく吐き出す台詞は微細だが、カザフスタンの力や大地の温かいオーラがむしろ鮮明に感じられる」と付け加えた。また、「シンプルで節制された言語はまるで叙事詩のようで、神話を読むような感覚に陥る」と述べた。

森山未來は、「カザフスタン語を全く知らない状態でスタートし、一から勉強した」とし、「台本をそのまま暗記したため即興でアドリブは全くできなかった。言語に関しては台本に忠実だった」と説明した。

「オルジャスの白い馬」は、家族を愛する男が馬を売るために市場に行くが、馬泥棒に殺害され、残された妻と子供たちに繰り広げられるストーリーを描く。

第24回釜山国際映画祭は、3日から12日まで開催され、招待作は85カ国303編である。5ヶ所の劇場40以上のスクリーンで、ワールドプレミア部門120編(長編97編、短編23編)、インターナショナルプレミア部門30編(長編29編、短編1編)などが上映される。

2019.10.03