女性刑事の代名詞
医者の世界と同じことが、事件の捜査の現場でも起こっていた。
刑事に該当する人が男性ばかりだと、女性の容疑者を徹底的に取り調べることがとても難しかった。
しかも、当時は女性が男性とはまったく違う世間を形成していたために、男性だけでは捜査に限界があった。
そこで、男性の捜査官を補助する女性が必要になったのだ。その助手の役を茶母が引き受けることが多く、やがて「茶母」は女性刑事の代名詞にもなるほどだった。
彼女たちは「女の世界」に飛び込んで容疑者を取り調べていった。これは、男性の捜査官では絶対にできないことであった。
このように、茶母という存在は、厳格な儒教社会であればなおさら必要になっていったのである。
『オクニョ 運命の女(ひと)』では主役のチン・セヨンが茶母に扮し、才能を大いに発揮していた。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ヨブル
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