ソウル地方警察庁サイバー捜査隊は、7月31日に「PRODUCE X 101」の生放送投票操作問題に関して、ソウル上岩洞(サンアムドン)CJ ENM内の「PRODUCE X 101」製作スタッフの事務室に捜査官を送って家宅捜査をした。ファンによって成り立った「PRODUCE X 101真相糾明委員会」は、番組製作スタッフを詐欺及び位階による業務妨害罪などの疑いでソウル中央地検に告発した。
X1は、疑惑が浮上した状況でも予定通りデビューを強行して大衆の心配と非難を浴びた。一部では、X1を「操作アイドル」と呼んで厳しい視線を向けた。このため彼らはデビューアルバム「飛翔 : QUANTUM LEAP」で初動52万枚の販売量を記録して新人グループ初のハーフミリオンセラーを達成したにも、完全な祝賀を受けることができなかった。
操作疑惑が事実として明らかになった場合、X1への打撃は避けることができない。操作メンバーを脱退させるなり、チームを解散しなければならないという意見も出ている。操作疑惑が事実として現われた後も現在のチームで活動を続けたとしたら、すべての非難がX1のメンバーたちに集まることになり、熱心に夢を抱いて活動中のメンバーだけが罪もない被害を受けるようになりうる。操作が事実ではないと明らかになれば活動は続くが、一部ファンの疑惑はずっと受け続けなければならないかも知れない。
「PRODUCE X 101」の投票操作疑惑は、他のオーディション番組の信頼度にも取り返しのつかない被害を与えることになるだろう。多くの番組の文字メール投票を管理してきた業社は、韓国でただ一か所だからだ。Mnet「SUPER STAR K」シリーズを始め、MBC「偉大な誕生」、KBS「アイドル再起動プロジェクト The Unit」、SBS「K-POPスター」シリーズなど視聴者の文字メール投票が順位に影響を及ぼす番組は終了したと言っても大衆が投票操作に対する疑惑を抱かざるを得ない。
特に「PRODUCE」シリーズの視聴者投票で誕生して多くの愛を受けたI.O.I、Wanna One、IZ*ONEなども打撃を受ける可能性が大きい。「PRODUCE」シリーズは「国民プロデューサー」を立てて視聴者が直接自分の手でアイドルを作ってデビューさせるというコンセプトで熱烈な支持を受けた。その結果誕生したグループが国民的な愛を受けたので、疑惑がある程度事実だと明らかになれば、大衆の失望はもっと大きくならざるを得ない。それでも被害を最小化する道は、明白な真相糾明を通じて真実を明らかにすることで大衆の疑いを解消することだけだと専門家は指摘している。
ジョン・ドクヒョン大衆文化評論家はこの日、「真実如何に先駆けて、どこから誤ったのかを明確にしなければならない。いったん、こんな疑惑が出て残るということ自体が問題ではないか」としながら、「放送社全体の問題なのか、一部PDの問題なのか、企画社との関係が問題なのか、オーディション番組が持つ形式に問題があるのかなど、多角的に検討しなければならない。これからずっと多様な番組が出るはずだから、誤った点を正確に捜し出せば、今後もずっとオーディション番組ができるのではないかと思う」と語った。
それとともに「誤った点を捜し出すと、それに対する解決策と代案も出てくるはずだ。Mnetの立場でもはっきりと解決するのが正しい」と強調した。
10asia+Star JAPAN
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