「取材レポ」バラードの皇太子チョ・ソンモ5年ぶりのステージでパワー全開!

韓国が誇るバラードの皇太子チョ・ソンモが、8月31日(土)、東京・文京シビックホールにてコンサート「JO SUNGMO STAGE IN TOKYO」を開催。

 

90年代に「To Heaven」、「For your soul」などをヒットさせて年間最多アルバム販売など数多くの記録を打ち立て、キュートな笑顔とそこから生み出される彼のささやく歌唱力は、時には癒しに、時には励ましにと、人々の心の支えになる歌手チョ・ソンモ。
そんなチョ・ソンモのおよそ5年ぶりとなる単独公演を多くのファンが待ちわびた。

 

今回のコンサートは2部制で1stステージは“ふれあい”を大事にしたいと、トークと歌でファンミーティグ形式に、2ndステージでは感動の曲を厳選したミュージックコンサート形式で構成された。

生バンドの演奏で1stステージがスタート、そしてドラマ「パリの恋人」OSTより「君のそばへ」を歌いながらチョ・ソンモが登場すると、会場は一斉に大歓声に包まれた。

 

 

アップテンポな曲でスタートから客席のファンはスタンディングとなり、チョ・ソンモはステージを左右いっぱいに走り回った。
歌い終え、MCの古家氏から、「今の気分は?」との問いに、「久しぶりの単独公演、うれしいし、ありがとうございます」と喜びを語り、トークがスタート。

 

ミュージカル「光化門恋歌」に出演した話題になると、MCより「ミュージカル俳優ですね」と言われると、すかさず「ミュージカル歌手です」と言うチョ・ソンモ。

 

 

「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」で、バンド復活(プファル)のチョン・ドンハ、ZE:Aのシワンと共に主人公ヨセフ役で出演したという話題から、アーティスト歌手チョ・ソンモとミュージカル俳優としてのチョ・ソンモの違いについて聞かれると、「歌手の方が俳優より、ホテルもいいし、ギャランティも違うし(笑)、ミュージカルの場合は多くのスタッフがいるので」と、ジョークで話し、「コンサートの方が感情を直接ファンにダイレクトに伝えられることで、歌手の方が良いかな」と言ったあとに、「歌手チョ・ソンモの方が俳優チョ・ソンモより知られているので、セリフを言うと、違和感があるのでは?」と客席のファンに向けて問いかけると、ファンは「いいえ」との返事。

 

ではセリフを実際にみんなの前でと、バンドの演奏で感情に浸りながらセリフを言うチョ・ソンモに笑い声がちらほらと。
「これから日本ではミュージカルを避けたいと思います(笑)」と、ジョークで交わし笑いを誘った。

 


 

ここでミュージカル「ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」からステージに合った編曲で2曲を披露して、会場はミュージカルの世界でいっぱいとなりミュージカルスター、チョ・ソンモを堪能した。

 

続いてバラエティ番組でも活躍のチョ・ソンモの話題に触れると、番組内で楽器の演奏をしていることもあり、今回は夏のライブなので”ウクレレ”を用意。通常のウクレレとは違い、カラーがレッドの可愛いスタイルの物で、トーク中もチューニングするチョ・ソンモに会場からは笑いが。

そして「ムーンリバー」「済州島の青い夜」「FRY ME TO THE MOON」の3曲を披露し、甘い歌声でファンを魅了した。

ドラマ仕立てのミュージックビデオと言えばチョ・ソンモ。
ソ・ジソブ、キム・ジョンウン、大沢たかおが出演した「Mr. Flower」と、イ・ヨンエ、キム・ソクフン出演の「カシナム」の映像が流れ、北海道での雪景色の撮影秘話や、日本で愛されている有名な俳優さんたちが出演してくれたことがうれしいと話し、「僕はどうなの?」とファンへ向けて問いかけると、一斉に拍手と大歓声が沸いた。

 

そして、ステージの映像をバックに2曲をしっとりと歌い上げ、会場のファン一人へ花束を渡すサプライズもあり、会場は感動でいっぱいとなった。

コンサートでは久々の来日ではあるが、プライベートでは年に2、3回くらいは箱根に来ていると話し、去年はディズニーランドにも行ったと明かした。
そして、日本は大好きだと言うチョ・ソンモは忘れられない思い出を作りたいと、日本の歌を準備し、TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」、山下達郎の「FOREVER MINE(フォーエバー・マイン)」を日本語で歌い上げ、ペンライトを振りながら会場のファンは声援を送った。

 

続いてはドラマOSTからファンになったという人のために、ドラマ「真実」から「For You」、「風の絵師」から「風の歌」を披露し、しっとりと歌い上げるチョ・ソンモに会場のファンはその声に聞き入り、大きく揺れるペンライトが客席に光り輝きながら、ドラマの世界に浸った。

また、10年前にNHK50周年記念番組で、X-JAPANのYOSHIKIと共演した話題に触れ、YOSHIKIのピアノで、「ENDLESSRAIN」を歌ったチョ・ソンモ。
チョ・ソンモの作詞でYOSHIKI作曲の「君だけだから」を披露した思い出を振り返った。

 

 

デビュー15周年を迎え、ファンから花束のプレゼントをされ、「みなさんが呼んでくれる限り、僕は幸せなステージをお届けできるのだと思います。僕自身もすごく幸せです」と、感動の気持ちを表した。
5年ぶりのコンサートは、今までとは違ったファンと近い距離で触れ合うコンサートとなり、ラスト曲「不滅の愛」で会場のファンとともに熱唱し、アンコールで再び登場して全19曲を披露したコンサートは感動の幕を閉じた。
2部の2ndステージは時にはせつなく、時には盛り上がる感動の曲を厳選したミュージックコンサートで、全24曲を披露し圧巻の歌唱力は健在でファンを魅了し続けた。
チョ・ソンモにとってもファンにとっても忘れられない、2013年最高の夏の思い出となったことだろう。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

 

詳細サイト:www.kokorea.net

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■協力:ビックマイクエンタテインメント

2013.09.03