「ペンミッティン」と読みますが、ファンミーティングのことです
第11回「文体の違い」
韓国語の丁寧な言葉には文体が二種類ありますが、それをスターの会話を通して覚えていきましょう。実際に、身近な例から覚えていくと、外国語は親しみを持ってマスターすることができます。
ヘヨ体とハムニダ体
ウィ「スターはライブのときに、『カムサハムニダ』(감사합니다)を『感謝します』という意味でよく使います。ただし、ファンミとかで親しくなってくると『コマウォヨ』(고마워요)とかに変わります。今まで学校で『カムサハムニダ』とか『コマッスムニダ』(고맙습니다)とか習いますが、『コマウォヨ』のようなヘヨ(해요)体を勉強すると、使い勝手が広がります。韓国語の語尾は「ヘヨ体」と「ハムニダ(합니다)体」があり、後者がフォーマルな場面で使う丁寧語だとすれば、前者は打ち解けた間柄で用いられる柔らかい丁寧語です」
康「なるほど」
ウィ「Kポップや韓国の歌謡曲などでよく聴く『愛してる』という意味の『サランヘヨ』(사랑해요)や『帰ってきて』という意味の『トラワヨ(돌아와요)』もみんなヘヨ体です。ヘヨ体とハムニダ体の違いは徐々に慣れていけばいいと思います」
康「具体的に、ヘヨ体とハムニダ体の違いは?」
ウィ「わかりやすく言えば『アンニョンハセヨ』(안녕하세요?)がヘヨ体だとすると、『アンニョンハシムニカ』(안녕하십니까?)がハムニダ体になります。ハムニダ体の場合は公式的な場でよく使うんですが、ヘヨ体の場合は打ち解けた間柄での『です、ます』に該当します。丁寧さは少し落ちますが、打ち解けた間柄でのフレンドリーな言い方になりますね」
スターとファンの掛け合い
康「目上の人に対してはハムニダ体を使うことが多いが、ファンとスターが親しみを感じる場所ではヘヨ体でいいと思います」
ウィ「コンサートとかで盛り上がってくると、ヘヨ体からヨの文字を抜きにすれば、タメ語になるので、ヘヨ体は覚えておくとすごく便利ですよ。」
康「さらに、スターとファンの掛け合いを見ていきましょう。ファンはスターになんと声をかけますか?」
ウィ「『モクソリ チョワ』(목소리 좋아)とか『チャル センギョッソ』(잘생겼어)」
康「『モクソリ チョワ』は『声がいいですね』、『チャル センギョッソ』は『かっこよく生まれましたね(直訳)』という意味でイケメンのことですね」
ウィ「そうです。スターにサインをもらっている短い時間に、用意していた韓国語のメモを取り出す時間はありません。短いフレーズを数個丸暗記しておけば、すぐ使えます」
康「そんな感じで、ファンとスターが声をかけあえば、ファンにしても韓国語を話す1歩になると思うし、そういった言葉を中心的に覚えていったほうが、より韓国語に親しめるでしょうね」
ウィ「そうだと思います。会話が伝わる経験はさらにモチベーションがあがりますね」
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