新兵訓練所に入所した訓練兵たちは、正式に登録作業を行ない、その後に自己診断の報告書を書く。これは、自分自身に対するテストだ。入隊する前の自らの生活や経験を正確に分析することで、今後の軍隊生活への覚悟を明確に持てるようにするのである。
環境がガラリと変わる
訓練兵たちは初日に身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う活動服(生活するときに着る服)の支給を受ける。
1日目の予定が終わると、以後は夕食を取り、宿舎で休むことになる。
このときは間違いなく衝撃を受けるだろう。覚悟していたとはいえ、大量に調理された夕食は母親の手料理とはあまりに違うし、宿舎は板間で自分のスペースは1坪もない。訓練兵たちは一列になって簡易布団を敷いて雑魚寝するのである。
自宅の個室に寝ていた今までとはあまりに違う。
その状況に慣れなければ軍隊生活を続けることはできない。いくら落ち込んでも、慣れるしかないのだ。
2日目の朝6時半。起床ラッパのけたたましい音で訓練兵たちが起きる。
「家に帰りたい!」
誰もの顔にそう書いてある。しかし、現実は過酷だ。家に帰るどころか、すばやく支度をして練兵場に出ていかなければならない。
練兵場で点呼を受け、さらに分隊長から軍人の立ち方や歩き方を教えられる。
2日目の重要な行事は、健康診断である。ここで、今後の厳しい訓練を受けられる身体であるかどうかが判定される。
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