「コラム」『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが着た韓服を解説する!

『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムはイ・ヨンに扮していた。イ・ヨンは世子(セジャ)だったので、国王に次いで格式が高い服を着ていた。それは七章服(チルジャンボク)と呼ばれるものであった。

国王と世子の格の違い
朝鮮王朝時代は儒教を国教にしていたが、儒教思想では立場によって着る服を厳格に分けていた。
最初に国王の衣装について説明しよう。
国王が正式に着る韓服の中で格式がもっとも高かったのが九章服(クジャンボク)であった。
九章服には、9つの紋章が刺繍されていた。
上着に竜・山・火・チョンイ(宗廟の祭礼で使う杯)・華虫(キジ)という5つの紋、裳(前垂れ)には4つの紋(藻、粉米、斧、亞という字紋)を刺繍する。紋にはそれぞれ意味がこめられている。
山は敵を抑え平定する意味がある。火はまぶしいまでの明徳をさし、チョンイは考の精神、華虫と藻は華やかさを意味した。
粉米は民につくす心、斧は決断力、亞は臣民が忠誠心をもって励む姿を表した。このように、紋には国を治める王の心構えと民の幸せを願う気持ちが込められた。

一方、国王の正式な後継者である世子(セジャ)が着た服が七章服(チルジャンボク)である。
国王が着る九章服は9つの紋章があるが、それより紋章が2つ少ないのが七章服だ。このようにして、国王と世子の格を分けたのである。

文=「ロコレ」編集部

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去り際に手を振るパク・ボゴムには別世界に引き込まれるような哀愁がある!

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2019.09.14