脚本家の力量
高麗時代の武将が王に裏切られて、900年間も胸に剣が刺さったままさまよう。そんなキム・シンという男が物語の主人公だ。そこに、死にゆく人々を天界に導く死神がからみ、さらに幽霊が見える高校3年生のウンタクが出てくる。
一歩間違えれば、とんでもない「お化け物語」になってしまう。しかし、『トッケビ』は韓国で権威ある百想芸術大賞を受けた。言ってみれば、最近の韓国ドラマ界で一番の評価を得たと言っても過言ではない。
このように、『トッケビ』が成功した要因はどこにあったのか。
1つは、脚本を書いたキム・ウンスク作家の構成力の見事さだ。
奇怪な登場人物たちを決して浮足立った存在にしないで、物語を巧みにつなぎながら人間の生死を究極的に突き詰めていった。
この脚本家の力量は称賛に値する。
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コン・ユが『82年生まれ、キム・ジヨン』に出演した理由とは?
『トッケビ』でコン・ユが立ち尽くす度に1枚の絵画が生まれる!