壮大なスケール
『テバク』では、第9話からストーリーがダイナミックになった。
もともとベテランの男優陣の演技は卓越していたが、チャン・グンソクとヨ・ジングがそこに加わって、ストーリーに厚みを加えられるようになった。
とりわけ、チャン・グンソクの存在感が増してきた。彼は間違いなく、ドラマを引っ張っていける「正真正銘の主役」になった。
彼も十分にわかっている……こんなチャンスは滅多にない、と。
果たして、何がチャンスなのか。それは『テバク』というドラマが持つ特殊性に起因している。
一つは、ドラマの設定が既存の概念を打ち破っていることだ。「王子が捨てられてイカサマ師になり、王に対して国を賭けた一世一代の大勝負を仕掛ける」という物語は、おそらく韓国時代劇でも初めてと言えるほどの壮大なスケールを持っている。
加えて、チェ・ミンス、チョン・グァンリョル、イ・ジェヨンといった名優がこぞって共演している。
チャン・グンソクが過去のラブコメで共演した俳優とはレベルが違う。そんな中で主役を張れるというのは凄いことだ。
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