「コラム」パク・シフは時代劇について何を語ったか

パク・シフといえば、現代劇で颯爽とした姿をよく見せてくれるが、『王女の男』で演じた良家の御曹司の役も実に絵になっていた。そんなパク・シフに時代劇について聞いた。時代劇は彼にとってどんなジャンルなのだろうか(インタビューは2014年に行なわれた)。

とにかく移動時間が長い

――振り返ってみて、パク・シフさんにとって『イルジメ(一枝梅)』はどんな作品でしたか。
「『イルジメ』は、私にとって初めて時代劇に挑戦したという意味で印象深い作品でした。とにかく、アクションシーンが多かったですね。心の痛みを抱えたキャラクターという点も印象的でした」

――撮影で大変だったことは?
「この役はセリフが少なかったのに、韓国内で行かなかったところがないくらいロケ現場を転々としたんです。全羅道で『はい!』、江原道で『分かりました!』というように……。まさに、『ここで一言、別の撮影場所へ行って一言、また次の撮影場所で一言』という感じでした。それゆえ、移動時間が長くて大変だったかもしれませんね(笑)」

――『王女の男』では、愛から復讐の鬼へと化すキム・スンユの2つの異なるキャラを熱演されましたね。

「実は、この『王女の男』で印象に残っているシーンがあるんです。ムン・チェウォンさんが演じたイ・セリョンと私が演じたキム・スンユの二人がさらわれてしまったシーンなんです。朝鮮版のロミオとジュリエットというドラマだったせいか、囚われの身なのに、これが二人だからデートしているみたいで!(笑)。何とも妙な気分になって面白かったですよ(笑)」
(ページ2に続く)

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2019.07.09