「取材レポ」バラード歌手ソン・シギョンがシェフに?!トークと料理の腕前でもファンを魅了!

IMG_9444韓国バラード界の貴公子、ソン・シギョンが、9月24日(水)東京・台場Zepp DiverCity Tokyoにて「SUNG SI KYUNG Japan Fan meeting “Between Us 2014″」を開催し、約8ヶ月ぶりに日本のファンと再会した。
ソン・シギョンは歌手として数々の賞を受賞。バラエティ番組にも多数出演しそのトークでMCとしても活躍。またブルガリが創業130周年を記念して発売する男性向け香水のモデルに抜擢されるなどその活躍は多岐にわたる。
会場は開演前からソン・シギョンに会うのを心待ちにするファンの熱気で満たされていた。暗転してステージに照明が灯ると、紺のダブルのジャケット姿でソン・シギョンが「처음(はじめて)」を静かに歌いながら登場。透き通るような歌声が会場に響いた。

 

「こんにちは、お久しぶりです」と日本語であいさつ。この歌を歌うと初めて皆さんに会いに来た日のトキメキを思い出す、とファンを見渡しながら優しい声で語りかけた。「皆さんと僕との間に特別な初めての瞬間があったから、こうして毎年お会いできるんですよね」と語るとファンも拍手で賛同した。

「それではここで」とファンにはおなじみの通訳者が登場。シギョンとの抜群の掛け合いで会場を笑いの渦に。
前日に日本に到着したというソン・シギョンは、飛行機の遅れにより1時間ほど到着時間が遅くなり空港で待っていてくれたファンが帰ってしまったのだと聞くと、「1時間くらい待てる愛情ではなかったんですね(笑)」と毒舌で笑いを誘った。「日本に来たら、まずはラーメンと餃子を食べて生ビール。そうしないと日本に来た気になれない」とし、「でもカロリーが…(笑)」とお腹を気にする様子も見せながら、ホテルに戻って部屋で缶ビールをもう1本だけ飲んだことをお茶目に明かした。
「今日は久しぶりに会えてうれしいです。いろんな話をしたり、歌ったりしたいと思います」とファンミーティングへの意気込みも語った。

 

ソン・シギョンの優しく甘い声で起こされたいというリクエストに応えてオリジナルボイス付きの目覚まし時計が発売されるにあたり、収録される「モーニングコール」の内容が会場で明らかになった。ファンのリクエストした言葉がスクリーンに表示され、「(韓国語で)さあ、もう起きなきゃ。朝ご飯の準備ができたよ。起きて一緒に食べよう」と優しく甘い声でモーニングコールをするソン・シギョン。これには「きゃ〜!」と黄色い歓声が上がった。しかし、「本当に起きたいのであれば」と言って、今度は怒鳴り気味にセリフを言ってみると、ファンは大爆笑。日本の“ラジオ体操”にあたる韓国の“国民体操”をやってほしいというリクエストにも応え、「(韓国語で)一、ニ、三、四!」と、放送そっくりなかけ声を披露してみせた。

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ファンからの質問に答えるコーナーでも、ざっくばらんに答える飾らない姿が見られた。5月にソウルの延世大学で行われたコンサートが大雨の中で行われたことに話が及ぶと、雨でひどい髪型になってしまったことに触れ、「(雨のせいで)僕がビジュアル的にも…。ファンの皆さんは目を閉じて歌だけ聴いてくれましたね。歌手は外見は大事じゃないと思っていたけど、やっぱり大事ですね(笑)。生きていきながらいろんなことを学んでいます」と面白可笑しくエピソードを披露した。
日本人と韓国人の違いが分かるかという質問には、「なんとなく分かりますよね。アジアの人ならば、皆さんもそうでしょう?」と共感を求め、「あなたは日本人ですよね」と最前列のお客さんに自信満々に確認する姿が再び笑いを呼んだ。
また、ときどき日本語の通訳に悩む通訳者にツッコミを入れるソン・シギョン。そのやり取りはまるで漫才コンビのようで、ファンもそんな二人のやり取りを楽しみ、会場は和やかな空気に包まれた。

 

ここで次の曲紹介。ドラマ「星から来たあなた」のOSTから「너의 모든 순간(君のすべての瞬間)」。OSTはそのドラマによく合う歌を作ることが目標なので、この曲が売れなきゃいけないというプレッシャーが少ないから気楽だと明かした。そして韓国でもあまりファンの前で歌ったことがないという同曲を、日本のファンのためにピアノの生演奏と共に披露。ピアノの美しい旋律とソン・シギョンの甘い歌声に、ファンはパープルのペンライトが左右に揺らしながら、うっとり聴き入った。
続いて明るい楽曲「좋을텐데(ならいいのに)」。ファンの「チョウルテンデ!」のかけ声もバッチリ決まり、ソン・シギョンは右、中央、左のファン、2階席のファンにもマイクを向け、「チョウルテンデ!」かけ声を促すと、会場は一つになった。

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歌い終えるとソン・シギョンは「『チョウルテンデ!』の皆さんの音程が合っていない(笑)」とからかい、力が入りすぎて「ロック調になっている」とファンをいじってうれしそうな表情を見せた。

 

再びトークのコーナーでは映像でのファンからの質問に答える。小さな女の子からの質問に「可愛い〜」と目を細めたソン・シギョンは、「どうしたらテニスがうまくなりますか?シギョンさんは毎日テニスをして、毎日お酒を飲んでいるというのは本当ですか?」という質問に「本当です」と即答。テニス初心者は毎日15〜20分やらないとダメで中級になれば週末だけでも感覚が戻ってくるとし、「お酒は毎日じゃなくて1日飲んたら休んだ方がいいです、初心者は。テニスとは逆ですね」と独自の回答を披露した。そして全米オープンで快挙を成し遂げた錦織圭について「同じアジア人としてうれしい」と賞賛すると会場からは拍手が起こった。「今朝もテニスをしてきました。でもファンの皆さんは見に来ないでください。ひどい格好だから(笑)」と冗談も交えながら、テニスについて熱く語った。

 

バラエティ番組の収録などで多忙なスケジュールをこなしているソン・シギョン。「この冬が終わるまで、何かは言えないですが、がんばっています。10月中に何か、12月くらいにも何か出ます。だから早く帰らないと(笑)」とファンにうれしい予告も。「いろんな番組をやっていると時間がなくて、音楽と遠ざかるんじゃないかという不安がありますが、今回は歌手として日本に来ているのでとてもうれしい」と、この場にいる喜びを表した。10年前の夢は「歌をずっと歌い続けること」、その夢が叶っていることをしみじみと振り返りながら、他にもたっぷりとファンからの質問に答え、ファンとの触れ合いの時間を楽しんだ。

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そして、フランク・シナトラの「Something Stupid」を、眼鏡の奥の優しい瞳で一人一人に優しく語りかけるように歌い上げ、一旦ステージからはけると、スクリーンには多忙なソン・シギョンの1週間が映し出された。

 

料理番組「오늘 뭐 먹지?(今日何食べる?)」に出演中のソン・シギョンは、エプロン姿で再び登場。「ソンシェフの料理タイム」のコーナーで自らトッポギをステージ上で作ってみせた。「コチュジャンを油で炒めて、トック(お餅)と玉ネギ、出汁を入れて、砂糖とコチュカルを加えて、おでんも入れて。辛くしたくなければ醤油とお砂糖でも大丈夫。その場合はおでんよりも牛肉が合います」と作り方のポイントを説明。会場には次第にトッポギの甘い匂いが漂い、汗びっしょりになりながらもファンのために真剣に料理をするソンシェフの姿が見られた。そして抽選で選ばれたラッキーなファンにお手製トッポギがふるまわれ、ファンからは「美味しい」と口々に感想があがった。

後半はライブステージ。ファンからのリクエスト曲から「그 자리에 그 시간에(あの時、あの場所で)」、以前にも歌ったことがあるという秦基博の日本語曲「アイ」を披露。美しい日本語がファンの心に響いた。

「日本で事故があったというニュースを見ると驚いて心配になります。皆さんどうか安全に永く僕と一緒にいてください」と語り、最後に「거리에서(みちで〜on the road)」。途中でファンにマイクを向けるとファンも一緒になって歌い、ソン・シギョンの伸びやかな歌声に大きな拍手と歓声が沸き起こった。

 

「毎回日本に来る度に、胸がいっぱいになるほど温かく迎えてくれてありがとうございます。たくさんの曲を聴かせてあげられなくて残念ですが、それでもこんなにたくさん好きでいてくれてありがとうございます」と感謝を伝え、「また来ますね。そのときは新しいアルバムを持ってきます」とファンに約束し、アンコールには一番始めの曲「내게 오는 길(僕に来る道)」、客席後方や2階席にもマイクを向け、ソン・シギョンと共に歌うファン。温かい雰囲気のままファンミーティングは終了。最後に客席のファンと共に記念撮影することになると、ソン・シギョンは会場に降り、後方の空いている席に座ってファンとともに写真に収まった。そして後ろや2階席にも手を振って声援に応え、ファンを見渡しながら笑顔で会場を後にした。飾らないソン・シギョンの魅力に溢れたファンミーティング。ファンも大満足の様子で次回のステージにさらに期待が高まる。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
■ソン・シギョン日本公式サイト http://sungsikyung.jp
■ソン・シギョン日本公式ファンクラブ:PURPLEOCEAN JAPAN (日本)
http://www.purpleocean.jp

2014.10.09