コン・ユが主演した『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は、随所に苦悩がにじみ出るドラマだった。その度にコン・ユは一人で立ち尽くしていた。その姿から何が見えていたのか
究極の選択
長い年月を超えて展開される『トッケビ』というドラマ。
主人公のキム・シンは常に苦悩の中にいた。
彼は、主君に裏切られて胸に剣を刺したまま900年以上も生き続けていて、「トッケビの花嫁」を見つけて剣を抜いてもらえれば安住の地へ行くことができる……キム・シンはそれを望んでいた。
しかし、「トッケビの花嫁」だったウンタク(キム・ゴウン)を愛してしまった。彼女と一緒に生きていきたいキム・シンは、剣を抜かれることをためらうようになったが、剣をそのままにしておくと逆にウンタクの命が奪われてしまうのだった。
まさに究極の選択である。
抜いてもらうべきか、抜かないでいるべきか。
ドラマは中盤になると、キム・シンの苦悩が随所で描かれる。
それを演じたコン・ユも必然的に、立ち尽くす場面というのが『トッケビ』の中で急に増えた。
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