今年のK-POP界では、1990年代後半から2000年代後半に活躍していたいわゆる「第1世代アイドルグループ」の再活動が目立っている。 その代表格が「SHINHWA(神話)」だ。
他にも、1998年デビューの「god」が9年ぶり、1999年デビューの「Fly to the Sky」が5年ぶり、2003年にデビューのアイドルバンド「BUZZ」は8年ぶりとなるカムバックを果たしている。
また、1998年デビューのガールズグループ「Fin.K.L(ピンクル)」が再結成するという噂も囁かれている。 今は中堅のソロ歌手として活動をしているイ・ヒョリや仁川アジア大会の開幕式にも登場したミュージカル歌手オク・ジュヒョン、ドラマ「雪の女王」などで女優として活躍しているソン・ユリなどが所属していたアイドルグループだ。
話題性抜群のこれらの第1世代アイドルの再活動は、各メディアも積極的に取り挙げ、音楽チャートでも軒並み良い成績を収めている。
当時の彼らのファンたちも、今はほとんどの人が30代や40代となり、社会の中心軸として、音楽への興味と購買力を併せ持つ世代に成長している。 CD販売からネット販売へ移行中のK-POP音楽市場においては無くてはならない存在だ。
そんな中、K-POP若手アイドルたちのお手本になっているのが「韓国最長寿アイドル」という異名を持つボーイズグループ「SHINHWA(神話)」だ。
1998年、ファーストアルバム「解決士」(The Solver)以来、これまで「TOP」、「Only One」、「Hey、Come On!」、「Perfect Man」、「君の結婚式」、「Brand New」、「State of The Art」、「神話9th」、「The Return 」、「THE CLASSIC」といった正規アルバム(フルアルバム)を発表してきた。もちろん、アルバムのリリースとコンサートはワンセット。
メンバーの軍隊入隊などの理由で、9枚目のアルバムと10枚目のアルバムの間に4年の空白期はあったものの、ほぼ毎年のようにニューアルバムをリリースしながら音楽活動を続けている。
同時に、エリック、ミヌ、ヘソン、チョンジン、ドンワン、エンディのメンバーはそれぞれの得意分野でソロ活動も積極的に行っている。まさに、「韓国のSMAP」といえそうな存在だ。
16年の間、メンバーの脱退や入れ替えなくデビュー当初と変わらぬチームワークを見せている6人の男たち。
先輩アイドルに当たる「H.O.T.」や「Sechs Kies」らとともに、日本芸能界から学んだK-POPアイドル界の原型作りに貢献し、その後も「東方神起」、「SUPER JUNIOR」、「BIGBANG」など、後輩アイドルたちとも 善意の競争を繰り広げてきた。「アイドル界の生きた化石になりつつある」と言っても過言ではないだろう。
事実、「BIGBANG」、「2PM」、「TEEN TOP」、「SUPER JUNIOR」、「少女時代」などの人気アイドルグループのメンバーたちもロールモデルとして「SHINHWA(神話)」の名前を挙げている。
J-POPのアイドルグループ・システムの移植から約20年、本家より熾烈な競争システムの中、近年になり花咲いた韓国のアイドル業界。「SHINHWA(神話)」には、今後もその中心に立って、「永遠の現在進行形アイドル」として末永く活躍してもらいたい。 そのため、厳格な自己管理や先輩でありながら、今でも新しいトレンドを先導する能力など、まだまだ日本の「SMAP」から学ぶべきことは多い。
WOW!korea提供