警察によると、交通課課長の携帯電話からはカカオトークのメッセージでチェ・ジョンフンが芸能人だと報告した記録が確認されたという。ただこれを見せるシステム上の記録は残っていなかった。
警察関係者は「電算で報告した記録の内訳はサーバーの容量上、1年が過ぎると消去される」とし、「事件が3年過ぎているだけに、システム上の記録はないが、課長の携帯電話から報告記録が残っていることだけは確実だ」と説明。報告が通常通りに上がったので特別に事情を見逃したのではないというのだ。
▲芸能人だと知りながら“無職”の記載は過ち
チェ・ジョンフンが芸能人だということが報告されてはいたが、捜査書類上には芸能人ではなく“無職”と記録されていたということも、見逃したのではないかという疑惑が増した。
警察は「当時の事件担当者は芸能人であることを知りながらも、チェ・ジョンフンによる“無職”だという供述を受け入れたことが分かった」とし、「知っていながらも供述通りに記載することは、過ちであることは事実だ」と明らかにした。
また「チェ・ジョンフンも警察の調べで『正確に覚えていないが、芸能人だと言わずに無職とか学生とかと言ったと記憶している』という趣旨の供述をした」とし、「過ちであるので担当者には責任を問うつもりだ」と説明。ただ警察は「当時、立件する事項ではなかった」と述べた。
▲誕生日のお祝いメッセージ
一番疑いが濃かったのは、チェ・ジョンフンが飲酒運転した件で検察に送致された2016年3月7日に警察がチェ・ジョフンに自ら電話を掛けて誕生日のお祝いメッセージを伝えた点だった。飲酒運転容疑で立件された被疑者の誕生日を祝ったからだ。
しかし警察の捜査結果、これは偶然だったという。事件発生前の年に龍山警察署の交通課がソウル市内31の警察署の中で顧客満足度最下位を記録し、これにより調べを受けた人たちに満足向上のため、電話をかけていたところ起きたことだと説明した。
警察関係者は「当時の交通事故調査係の係長が電話した事実があるのを見た」とし、「通話記録は残っていないが、当時、チェ・ジョンフンと似たような状況で調べを受けた他の飲酒運転の被疑者たちの中で、似たような電話をもらったことを覚えている人がいた」と述べた。
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