よしもとばなな原作の日韓合作映画『デッドエンドの思い出』の韓国公開が、ソウル市鍾路区の「シネキューブ光化門」などで昨日、4月4日から始まり、主演二人の演技に注目が集まっている。
「ニュース1」のキム・ミンジ記者は、「映画を引っ張る俳優たちの演技が印象的だった」、と書いた。「スヨンは失恋に苦しむユミを悲劇の主人公にするのではなく、彼女の痛みを淡々と演じた。その演技のお陰で映画を見る観客は、自然とユミが癒されて行く過程に集中できる。田中俊介は周りとのいいバランスを取る演技で、穏やかに物語に溶け込んだ。愉快な人物でありながら思慮深い西山という役は、田中俊介という俳優に出会って輝きを増した」、と評した。
一般のブロガーたちも、スヨンの演技のみならず、初めて見る田中俊介の演技に好意的に反応しており、「原作は素晴らしいけど映画には期待していなかったのに、脚色も良かった。俳優のチェ・スヨンの淡白な演技も良かったし、この映画で初めて見る日本人俳優=田中俊介は、激しい役が多いと聞いていたけど「いい人」の演技もとても素晴らしかったと思う。」「西山というキャラクター、本当に良かった。何より田中俊介という俳優がすごく魅力的でした。」などの反応を寄せている。
ソウル訪問の際にも明るさの中に闇を持つ人物だと原作者の吉本ばななが話した、一筋縄ではいかない西山というキャラクターだが、韓国の観客にも抵抗なく受け止められているようだ。
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