「コラム」新大久保に来るとなぜこんなにウキウキするのか

新大久保には、韓国料理店、韓流スターの関連グッズを売る店、化粧品の店などが集まっている。この街をブラリと散策して、好きなものを買って、美味しい料理を食べると、満足度が非常に高い。何度でも足を運びたい街だ。

 

異国のような佇まい

東京でJR山手線の新大久保駅を下りて改札口に向かうと、階段の下の壁に顕彰板が見えてくる。
そこには、2001年1月26日の夜、新大久保駅で線路に落ちた男性を助けようとして亡くなった二人の男性のことが記されている。その中の一人は韓国人留学生の李秀賢(イ・スヒョン)さんだった。
勇気ある行動の末に異国で亡くなった青年は、日韓の間に大きな感動を巻き起こした。彼が見せてくれたのは、人間不信に陥るような事件が続発する中で、心が熱くなる究極の友愛精神だった。
そして、顕彰板があるかぎり、李秀賢さんは日本人の心の中に記憶される……。

そんなことを思いながら、新大久保駅の改札口を出る。駅前では大勢の人たちが待ち合わせをしている。一目で韓国の人が多いとわかる。顔は日本人とまったく変わらない。けれど、表情が違う。喜怒哀楽という感情の起伏が表情に彩りを与えている。
ガードレールをくぐって大久保通り沿いを歩く。
視覚に飛び込んでくるのは、異国のような佇まいだ。今や新大久保は日本のコリアンタウンの代表格となった。
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2019.02.13