「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.56「キム・スヒョンの除隊が待ち遠しい」

キム・スヒョンは2017年の10月23日に兵役入りした。京畿道(キョンギド)の坡州(パジュ)市にある第1師団の新兵教育隊で新兵訓練を受けてから本格的な軍務に就いた。そして、2019年2月1日で除隊まで5カ月となった。彼の除隊が待ち遠しい。

兵役のキャリアをどう生かすか

俳優にとって一番の幸せとは何だろうか。
それは間違いなく、自分にふさわしい作品にめぐり合うことだろう。
しかし、現実は難しい。
あくまでも、俳優は依頼を受けて出演するのであり、ドラマや映画の企画によっては自分の思うようにはならないのだ。

しかし、キム・スヒョンの20代は俳優として素晴らしかった。『ドリームハイ』でブレイクした後に、『太陽を抱く月』と『星から来たあなた』でメガヒットを記録した。その主演を務めたことは、彼にとって最高の栄光だろう。
しかし、兵役によって俳優のキャリアに空白が生まれてしまった。ファンにとっても残念だろうが、兵役は決して無駄ではない。
それどころか、貴重な経験を通して俳優としての幅を広げる可能性もある。
現実的には、兵役中に10歳近く年下の若者たちと一緒に同じ軍務に励むのは、体力的にも精神力にもきつい。
しかし、キム・スヒョンには過酷な撮影に耐え抜いた経験がある。それが、兵役に大いに役立っているのだ。

(2ページに続く)

2019.02.02