「韓流帝王」というニックネームでも知られるアイドルグループ「SUPER JUNIOR」が7枚目のアルバム「MAMACITA(ママシタ)」を発売した。
2012年以来2年ぶりとなる新作だが、この間も個別活動やユニットとしての活動を積極的に行ってきたため「久しぶり」という感覚は少ない。
中でも中華圏をターゲットにした個別ユニット「SUPER JUNIOR-M」(ソンミン、ウニョク、チョウミ、ドンヘ、シウォン、リョウク、キュヒョン、ヘンリー)の成長ぶりには目を見張るものがある。
約2年間、中国本土を行き来しながらの旺盛な活動で、中国CCTVの初の音楽ランキング番組では2週連続で1位を獲得するなど、今や中華圏でもトップアイドル仲間入りを果たした。
同時に、13人のメンバーもそれぞれが得意とするジャンルで個人活動を続けてきた訳だが、今回はそのうちの9人の活動にスポットを当ててみよう。
● ヒチョル
昨年、兵役から除隊してからは韓国の総合編成チャンネル(JTBC、MBN、TV朝鮮、チャンネルA)を中心にテレビ活動を貪欲に行っている。
芸能時事番組「舌戦」を皮切りに、恋愛バラエティー番組「私たち結婚しました」(MBCエブリワン)やオムニバスドラマ「花爺ちゃん捜査隊」(tvN)など、様々なジャンルの番組をこなしている。
● シンドン
持ち前のトーク力を活かし、「アイドルダンス大会D-Style」(MBCミュージック)と「ビートルズコード3D」(Mnet)に出演した。 先日は6年間DJを務めてきたMBCラジオ「シンドンのシムシムタパ」から降りて、現在は年末の軍隊入隊を控えているところ。
● カンイン
「Show Champion」(MBCミュージック)の司会者として活躍しつつ、地上波の人気バラエティー番組 「ジャングルの法則」(SBS)や「私たちの家に芸能人が住んでいる」(MBCエブリワン)などで彼ならではのタレント才能を遺憾なく発揮している。
また、年末の公開を控えている韓国映画「猫の葬儀」の主演に抜擢され俳優業にもチャレンジ。
● ソンミン
ミュージカル「Jack the Ripper」、「Summer Snow」、「三銃士」、「ヴァンパイア」と4つの作品に出演し、韓国、日本、台湾の3カ国で計92回にわたって舞台役者としての経験を積んだ。
まさに、ミュージカル俳優に特化した活動と言える。
● ウニョク
ドンヘとのデュオユニット「D&E」として充実な2年間を送ってきた。
韓国ではデジタルシングル「今も私は」、日本では「I wanna dance」、「ride me」、「skeleton」などのCD作品をリリースしている。
その他、「ドリームコンサート」と「ソウル歌謡大賞」といったビックイベントでMCを務めた。
● ドンヘ
ウニョクとともに「D&E」として活躍する傍ら、俳優としても地道な成長を遂げている。
韓国ドラマ「神のクイズ」(OCN)ではエリート研究員役を、公開を控えている映画「The Youth」でも主人公役に抜擢されている。
なお、「D&E」は日本だけで計10万人の観客を動員した。
● シウォン
韓国ドラマで「ドラマの帝王」(SBS)でマッチョな魅力をアピールしたが、最近は中華圏での活動が目立っている。
昨年は香港映画「ヘリオス」に出演し、ことしもジャッキー・チェンと共演を果たした中国映画「天將雄師」も公開を間近に控えている。そして現在も中国映画「破風」の撮影に臨んでいる。
● リョウク
アイドルネタ専門のバラエティー番組「スーパーアイドル・チャートショー」(Mnet)では、「INFINITE」のソンジョンとともに司会を担当している他、ラジオ「スーパージュニアのキス・ザ・ラジオ」では単独でDJを務めている。
同時に、ミュージカル「ハイスクール・ミュージカル」と「女神様が見ている」にも出演し、舞台役者としても腕を磨いている。
● キュヒョン
地上波で人気の歌バラエティー番組「ラジオ・スター」(MBC)と、オーディション番組の先駆け「スーパースターK6」(Mnet)にレギュラー出演中。
さらに、ミュージカル「太陽を抱く月」、「SINGIN' IN THE RAIN」、「三銃士」、では主演を務めながら眠っていた才能を開花させている。
ここ2年間の日韓の政治関係の影響もあるのか、各メンバーの中華圏での個別活動が目立つ。しかし、「SUPER JUNIOR」の真骨頂はバリエーションに富んだライブステージにある。
韓国では9月20日と21日に単独コンサート「SUPER SHOW 6」が開かれ、日本では10月末に東京、12月初めに大阪で開催されるとあり、ぜひとも彼らのステージに期待したい。