つらい雪上訓練
現役兵として入隊すると最初に5週間の新兵訓練を受ける。
ここでは、どんな訓練をするのか。
まずは精神教育と制式訓練を受ける。前者で軍人としての心構えを徹底的に仕込まれ、後者で軍人らしい敬礼と歩行を学ぶ。
同時に、軍隊式の体操を習ったり、軍歌を覚えたりする。ランニング中にはみんなで軍歌を歌うので、絶対に覚えなければならない。
以後は、射撃訓練、手榴弾訓練、催涙弾体験訓練、行軍などの厳しい訓練を受ける(なお、現役兵でなく社会服務要員や義務警察隊員になる人は、新兵訓練が短縮型の4週間になる)。
新兵訓練を終えると、所属部隊に配属される。つまり、韓国全土にある師団で兵役期間の間、軍務に就くわけだ。
軍隊に行った人に「何が一番つらかった?」と尋ねると、たいてい雪上訓練と答える。これは、真冬の戦闘を想定して厳寒期に雪の上にテントを張って何日もひたすら寒さに耐える訓練である。
韓国軍の軍事訓練はすべて寒い北朝鮮との戦闘を想定したものなので、雪上訓練は特に重要なのだ。
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