韓国版「花より男子」の俳優、そして、K-POPアイドルグループ「SS501」のリーダーのキム・ヒョンジュンが交際中の女性から暴行容疑で告訴された事件が韓国芸能界を騒がせている 。
そして、ほぼ同じ時期、日本では人気演歌歌手の氷川きよしが、元マネジャーに暴行したとされる事件で書類送検された。
キム・ヒョンジュンを警察に告訴した女性は、2012年から彼と交際しており、ことしの5月末から7月中旬の間に数回にわたって暴行を受け、肋骨が骨折する重傷を負ったと主張している。
これに対し、キム・ヒョンジュンの所属事務所「キーイースト」は、「交際が始まったのは数か月前からで常習的暴行は事実ではない。激しい口論の末、体のもみ合いがあったのは事実だが、トラブルは1回だけ。肋骨骨折も過去にじゃれ合っていた時のハプニングが原因」と、コメントしている。
しかし、回数はどうであれ、暴行があったことを認めているようなこの内容に、韓国のネット上ではキム・ヒョンジュンへのバッシングが相次いでいる。
例えば、「弱い者いじめだ」、「女を殴るなんで最低」、「ドラマの演技のために習った武術を彼女に使ったのか」、「テレビでは性格良さそうな感じだったのに」など、大半が非難の声になっている。
さらには、彼が過去のバラエティー番組で「僕は真面目に愛情を表現することが苦手で、好きになればなるほど意地悪をするタイプです」と発言していたことにも注目が集まっている。 それを受け、「女を殴ることで快感を覚えるタイプだろう」、「ドSも度が過ぎるよ」とのバッシング発言が韓国のネットで目立つ。
芸能界やスポーツ界など、スターのイメージが商売道具でもある業界ではスキャンダルが命取りとなることが多い。悪材料としてメディアに取り挙げられそうなことは、早期解決して報道リスクをつぶすことがとても大事になってくる。
キム・ヒョンジュンほどのトップスターであれば、事務所側も日ごろからプライベートを管理してあげて欲しかった。事件の後だとしても、まだ遅くはない。
氷川きよしは、書類送検されたものの、不起訴処分になっている。被害者と示談を成立させたことで事件が細かいところまで明らかになることはなかった。
示談書には通常、「秘密保持条項」が盛り込まれ、被害者側は示談後に事件の詳細を語ることができなくなるからだ。
つまり、示談成立後には、週刊誌などのメディアが事件を取り上げようとしても、当事者が口を閉ざしてしまうことが多いので、十分は裏付けがとれず記事化されることは少ない。
事実隠ぺいをすすめている訳ではないが、大衆へのイメージが最大の資産である芸能人のプライバシーを保護する立場である所属事務所側にしてみれば、都合の悪い事実を「疑惑」で終わらせることも手腕の一つなのだ。
そういえば、キム・ヒョンジュンの所属事務所「キーイースト」の最大株主はあの「ヨン様」ことペ・ヨンジュンだ。彼自身、スキャンダルの少ない芸能人ということもあり、「キーイースト」は今回のような事件後のメディア対応には慣れていないのかもしれない。
しかし、今の「キーイースト」の看板スターは自己管理に徹底したペ・ヨンジュン本人だけではない。「星から来たあなた」や「太陽を抱く月」のキム・スヒョンと「宮」や「魔王」、「メディカルトップチーム」のチュ・ジフンなど、世界的に成長できそうな若手の俳優が多数所属している。未熟な部分があり得る若手俳優だからこそ、自己管理や事務所からのケアーは徹底する必要がある。
「JYJ」のユチョン、「CNBLUE」のヨンファとともに、「演技ドルBIG3」の一角として活躍してきたキム・ヒョンジュン。このまま自粛モードに入ってしまうのだろうか、それとも誠実で賢い事後処理で早期復活を遂げてくれるのだろうか。
キム・ヒョンジュンの未来は、「キーイースト」の代表格の名優「ヨン様」の手腕と若手後輩に対する彼の愛情と鞭撻にかかっているかもしれない。
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