「ロマンス」「私の心が聞こえる」「メイクイーン」など名作で好演してきたキム・ジェウォンが、8月25日(日)東京・ZEPPダイバーシティ東京にて「キム・ジェウォン 2013 Summer Fanmeeting in Tokyo」を開催した。
特に「メイクイーン」では、一度見ただけで記憶し再現できる天才的能力を持つカン・サン役で、昨年末の演技大賞で「連続ドラマ部門男性最優秀賞」を受賞するなど人気俳優の看板を背負って活躍中だ。
現在は、韓国で放送中のMBC週末ドラマ「スキャンダル:非常に衝撃的で不道徳な事件」(以下「スキャンダル」)で今までのキラースマイルが影をひそめ、男らしく荒っぽさもあるカリスマで、ハ・ウンジュン刑事役を好演。
ハ・ウンジュン刑事のファッションも公私ともに“男のファッション”として注目されている。
先月は日本のファンが撮影現場にコーヒーカーをスタッフのために提供し、キム・ジェウォンを応援。
連日猛暑の中で苦労しているスタッフはもちろん、そのセンスの良さがネットでも大好評と、話題に事を欠かない。
スクリーンに最新主演ドラマ「スキャンダル」の映像が映し出され、キラースマイル健在の微笑をたずさえ、撮影の疲れも見せず客席後方からサプライズ登場すると会場はどよめきの嵐に。
ファンの視線を一身に集め「可愛い」「カッコいい」など、ファンの大きな歓声に押されるようにキム・ジェウォンは笑顔であいさつしながらステージへ。
日本語で「こんにちは、ファンの皆さん。お元気ね(笑)」そして韓国語で「キム・ジェウォンです。みなさんにお目にかかれてうれしいです。この前、ドラマのイベントで来日しましたが久しぶりにファンの皆さんとお会いできてとても気分がいいです」とあいさつした。
「スキャンダル」はソウルオリンピック開催の1988年からドラマがスタートする。建物の崩壊事故で息子を失った父親が犯人の息子を誘拐、誘拐された息子が成長し、父親が誘拐犯だったと知る日が来る。 一見復習劇のようだが、真実と悲劇の中に、厚い父の愛、そして母性愛も描かれていく見ごたえある深いストーリーだ。
キム・ジェウォンは、「すでに撮影は半分くらい進んでいて、放送もされています。僕は刑事役を演じていて子供の頃、現在の父に誘拐され、後にその事実を知って性格が変わっていくという役です」と、本作の役どころについて語った。
次にメイキング映像が流れ始めファンとともに振り返り、刑事役のキム・ジェウォンが手錠をかけるシーンがグローズアップされると、これは本物の手錠で実際にとても痛くてあざができた事を明かした。そして「刑事の役は演じていて楽しいです。以前やくざの役を2度ほどしましたので、今回はとても楽しみながら演じています」と笑いを誘いファンにも楽しさが十分に伝わるような満面の笑顔で語ってくれた。
続いて会場のファンが参加して一緒に楽しむ、ドラマ「スキャンダル」の魅力に迫る「スキャンダル」ドキドキワクワクの“アップダウンゲーム”のコーナーへ。
司会者の「撮影スタッフは30名以上?30名以下?」「警察署は3階以上?以下?」など、ドラマに関する質問にアップかダウンか答えるゲームで、クイズの答えはキム・ジェウォンが回答。
また「ドラマの中で歌を歌ったことがあるかどうか」という質問では「昨日歌いました」と答え、「まわりの人たちから歌が下手だとすごく言われました(苦笑)」と、会場の笑いを誘った。
「ドラマの役柄上、あまり上手ではいけないと思って、それにしてもあまりに下手だと(笑)。歌ったのはカッコイイ曲なんですけど、ハ・ウンジュンがカッコよくきめて歌うキャラじゃないし、初めてカラオケに行ったような設定だったので」と、照れながら釈明する場面も。
最後まで残った3名にプレゼントが準備されていたが、様々なクイズの難関もなんのその。模擬テストの回答をすでに見たかのように正解のファンが多く、クイズは難航。
最後はキム・ジェウォンが楽しそうにルーレットを回し6名に絞られた。結局ジャンケンで3名が決定し、サイン入りのスキャンダルの台本がプレゼントされた。
使いこんだ台本を見た司会者が、どのくらい台本を読むかと質問すると、キム・ジェウォンは「台本を受け取ると、できれば100回は読みたいと思っていますがなかなか時間がとれなくて(苦笑)。でも、40回から50回くらいはいつも読んでいますね」と、俳優として作品に取り組む姿勢を真摯に語って会場を沸かし、次のコーナーのために一旦退場。
キム・ジェウォンは、会場の大きな拍手に迎えられて自信がデザインしたピンクのTシャツ姿で再登場。抽選が行われ、3名が新たに選ばれてキム・ジェウォンとハンドプリンティングにチャレンジするコーナーでは、「僕は絵に素質が無いので気恥ずかしかったです(苦笑)」と、会場の雰囲気を和らげ、客席からの笑いも絶えないハンドプリンティング・タイムは、完成した絵とキム・ジェウォンと一緒に写した写真とTシャツがそれぞれにプレゼントされた。
スクリーンに今年5月、韓国で行われたファンミーティングの様子が映し出された。ハ・ウンジュン刑事とは比べものにならない歌唱力で「My Way」を英語でしっとりと歌う様子などを見ながら、ファンはうっとりと聴き入リ大きな拍手を送った。
次にキム・ジェウォンのミニライブがスタート。
1曲目TUBEの「SUMMER DREAM(サマー・ドリーム)」を日本語で歌うと、ファンも手拍子とオールステンディングで応え、会場全体で盛り上がった。
続けて「30歳になった時によく歌っていた曲です。」と、韓国の代表的なフォークソング歌手キム・グァンソクの「30歳頃に」を感情を込めて丹精に歌い上げた。
ファン10人からのメッセージが紹介された後、楽屋訪問やファンクラブ会員限定の韓国事務所訪問、撮影地ツアーの豪華プレゼントなどの抽選が行われ、最後に「ちょっと古い歌ですが、僕の好きなポップソングです」と、George Baker Selection の「I've Been Away Too Long」を熱唱、ファンは最高の拍手を送った。
アンコールでは安全地帯の「悲しみにさようなら」をファンの手拍子にのって甘く歌ってミニライブを締めくくった。
最後にキム・ジェウォンは「韓国ではドラマの撮影が真っ最中ですが、その合間に日本のファンのみなさんと一緒に楽しい時間を過ごすことができてとても幸せです。今、19話、20話の撮影をしていまして、このあと36話までまだ結構残っています。後半は今までとはまた違う展開になっていますし、僕自身のキャラクターもこれから変わっていくので、是非お楽しみに。みなさんも健康でお幸せにお過ごしください」と感謝を込めたメッセージを伝え、深く頭を下げ終了した。
同日韓国では「スキャンダル」全36話中の第18話が放送された。私生活でもまだまだ新婚ホヤホヤのキム・ジェウォンが、役者として男っぽさを前面に出した新境地を開いていく。
ストーリーの展開とともに、今後さらに深みを増していくキム・ジェウォンの演技に熱い期待が寄せられる。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)