世界で大人気を博している防弾少年団(BTS)が韓国の文化勲章を受けることになった。文化勲章には5種類あるが、その中の「花冠(ファグァン)」だ。果たして、文化勲章の花冠とはどういうものだろうか。
文化勲章には5つある
韓国の文化勲章は、文化芸術の発展に尽くし、文化向上と国家発展に寄与した功績が際立つ人に授与される。
文学、美術、音楽、演劇、舞踊、大衆芸術など、その対象分野は文化芸術全般にわたっているのが特徴である。
こうした文化勲章の受章者は、全国の文化芸術団体、地方自治体、大学ならびに一般国民からの推薦を受け、各分野別の民間専門家で構成されている審査委員会の審議・選定および政府の公的審査委員会を経て、最終的に政府によって決定される。
そして、韓国の文化勲章は1等級から5等級まで5種類があり、それぞれ金冠(クムグァン)、銀冠(ウングァン)、宝冠(ポグァン)、玉冠(オックァン)、花冠(ファグァン)という名称が付けられている。
防弾少年団が受章した文化勲章は花冠で5等級に値するが、決して他の階級の受章者より文化に対する功績が低いことを意味するわけではない。
そもそも、韓国の文化勲章は一生涯の間に残した功績に対して与えられる勲章とされている。
しかし、若くして多大な文化的功績を挙げた人々を表彰するために、あえて5等級の階級をつくり、その年齢に応じた階級で表彰することを意図している。
(ページ2に続く)