願いがこもった食べ物
豆腐を食べる儀式というのは絵になります。
友人たちが「早く食べろ!」と催促し、当人があわてて口いっぱいに豆腐を入れるシーンというのは、どこかコミカルです。
それゆえ、韓国ドラマで多用されているのです。
韓国では食べ物で願をかけることがよくあります。
たとえば学生が受験するときに、両親が志望校の校門に水飴を片っ端からつけていく習慣があります。
水飴はよく粘って何にでもくっつきやすくなるので、合格とイメージがとてもよく重なります。
それで、両親が学校の校門に水飴をつけてまわるのです。
豆腐と水飴……。
みんなの願いがこもっている食べ物なのです。
文=「ロコレ」編集部