日本初の単独コンサートということもあり、いろいろと試行錯誤したに違いない。イェリの住む世界へと誘い込まれたかのような、不思議な感覚に包み込んでくれる構成からライブは幕を開けた。アップテンポなダンスチューン「Happily Ever After」と「Rookie」、セクシーなダンスも印象的な「Huff n Puff」と披露し、観客を盛り上げた。
現実世界と映像世界が、ステージの上で交互にされていくパラレルワールド的な不思議な構成に、ついつい見入ってしまう。

そして両手を隈無く使い、体全体を大きく使ったキャッチーなダンスは、一緒に躍ってみたくなる魅力を放つ。これぞ、Red Velvetならではの個性と言ってもいいだろう。
ときおり日本語でのMCを挟み、５人はそこで、オーディエンスとの距離をより狭めていく。親近感のあるナチュラルさも、彼女たちの人気の秘訣なのだろう。

ライブのメインパートでは、女の子らしさが満載なアップチューンの「Lady's Room」、カラフルな可愛い衣装で登場した「Talk To Me」、メロディーやサビがくせになる「Don't U Wait No More」などが続いた後、人気曲「Dumb Dumb」が日本語で歌われると、会場はさらに熱を上げた。さらに、椅子を使った大人っぽいダンスも特徴的な「Be Natural」やスローテンポな「Cool Hot Sweet Love」など、大人っぽいナンバーへの転換でさらにファンを魅了した。それぞれの個性にあった衣裳や、ダンスの中で魅せる表情はとても豊でありながらも、何故か、真似したくなってしまうような身近さがあるところも、彼女たちの魅力であり、それは大きな武器といえるだろう。

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