「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.28「韓国ドラマの日本リメイク」

国境を越えるドラマ

坂口健太郎と同様に韓国でも人気を得ている日本の若手俳優が山﨑賢人。彼が主演しているのが『グッド・ドクター』だ。
韓国では2013年に放送されて人気を博し、2017年にはアメリカでもリメイク版が製作されて高視聴率を獲得した。そして、今度は日本でリメイクされのである。
ドラマは、小児外科医となったサヴァン症候群(コミュニケーション能力に難がある)の青年が、驚異的な能力で活躍するというもの。オリジナルの韓国版では韓国社会の偏見や差別が克明に描かれていたが、日本のリメイク版でも主人公が周囲の偏見や反発を乗り越える場面が次々に描かれていく。

 

『シグナル 長期未解決事件捜査班』と同様に、「優れたドラマは国境を越えて共感の輪を広げる」ということを証明していくに違いない。
韓国でも日本のドラマのリメイク版が数多く作られており、日韓両国はドラマ製作の面では協力関係にある。
細かく日常生活を描くドラマというのは、その国の成り立ちと現状を最も身近に見せてくれる。今後も日韓両国がドラマを通して交流を深めることを期待したい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

 

2018.07.14