その後もステージ上の“恋愛”ストーリーに沿って、一切の説明無しで「Miss You」のライブ・パフォーマンスに突入。立て続けに繰り出される歌とダンスに魅了された会場のボルテージはどんどん上がっていく。新曲「Treasure」の披露は勿論、中盤のコミカルな芝居、生着替えと、様々なアプローチでエンターテインメントを届ける姿勢に、表現者としての愚直なまでの誠実さを感じさせる。ストーリーも佳境に差し掛かり、恋愛の縺れを大胆なダンスや「何度でも」で表現。エモーショナルに膝を突き、崩れ落ちるチャンソンに酔いしれる観客たち。そして「Fading away」と共に恋は終わりを迎え、気持ちを整理するかのようにステージセットを徐々に畳んで行くチャンソン。本編の最後は、バラード曲「香水」でしっとりと締め括られた。
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