「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.21「兵役期間の短縮問題」

入隊を控えたスターが多い

こうした情勢の中で、特に気になるのが兵役期間の短縮だ。これは、兵役を間近に控えた芸能人にとっても深刻な問題だろう。
21カ月の兵役期間を3カ月短縮して18カ月にするという計画。早ければ4月にも具体的な実行プロセスが発表されると予想されたが、5月25日現在ではまだ具体的に進んでいない。
これは、南北関係が大きく影響しているものと思われる。南北の融和ムードが進んで平和体制が築ければ、何の問題もなく兵役期間の短縮が行なわれるだろう。
万が一、南北関係の融和が崩れて緊張状態が高まれば、保守層を中心に兵役期間の短縮に反対する声が高まる可能性もある。

4月の南北首脳会談が行なわれた当時と比べて、このところは南北関係も流動的になってきた。そういった流れを十分に見極めたうえで、兵役期間の短縮の具体策が練られていくものと思われる。
いま、芸能界には入隊を間近に控えているスターが多い。彼らにとって、たとえ3カ月の短縮であっても大変重要な問題である。兵役期間の短縮が、早い段階で実現できることに期待したい。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2018.05.26