「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.12「芸能人の変わる兵役事情」

写真=韓国陸軍公式サイトより

かつて芸能人の兵役というと、国防広報院の広報支援隊員になる人が多かった。これは、いわゆる「芸能兵」と言われていた。芸能兵になると、各師団を慰問したり軍の広報活動に従事したりした。しかし、芸能兵の制度は2013年に廃止となった。

義務警察の廃止

芸能兵の制度が廃止になったのは、芸能兵の間で規律違反がいくつか明らかになって、国民の批判を浴びたからである。
それ以後、芸能人にとって兵役の受け皿として残ったのが義務警察や各師団の軍楽隊だった。
現在の韓国軍は、各兵士の特技を生かして軍務を充実させるという方向性を打ち出している。義務警察や軍楽隊というのは、芸能人にとっても兵役中に特技を生かせる制度なのである。
しかし、義務警察の廃止が現実味を帯びている。
政府の計画によると、現在の義務警察の定員は順次減っていき、2023年には完全に廃止される。
こうなると、芸能人が特技を生かせる軍務は師団の軍楽隊だけになりそうだ。
ただ、芸能人にとって明るいニュースもある。

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2018.03.24