首都防衛の生命線
まずは駐屯地域を見てみよう。
江原道(カンウォンド)の鉄原(チョロン)郡に駐屯しているのが白骨部隊と青星部隊であり、同じく江原道の華川(ファチョン)郡に位置しているのが勝利部隊とイギジャ部隊である。
鉄原郡と華川郡は隣りあっていて、ほぼ同じ地域と考えていいだろう。ここに、たくさんの師団が集結している理由はなんだろうか。
それは、韓国の国防上で非常に重要な拠点ということだ。
歴史を振り返れば、1950年から1953年まで続いた朝鮮戦争において、鉄原郡と華川郡は激戦地になった。鉄原の町にいたっては廃墟になってしまったほどだった。
そのような戦略的に重要な場所という位置づけは、現在も変わっていない。もし北が攻めてきたときに、首都ソウルを守るためにも鉄原郡と華川郡は生命線となるのだ。
それだけ精鋭の部隊を駐屯させる必要があり、白骨・青星・イギジャ・勝利の各部隊は必須の役割を担っている。(ページ3に続く)