B.A.Pは2012韓国にてデビュー。デビュー後数々の賞を総なめにし、韓国だけでなく今や世界中で注目されている6人組ヴォーカル&ダンスグループ。グループ名の由来は「Best(最高の) Absolute(絶対的な) Perfect(完ぺきな)価値を追求する」という意味を持ち、HIPHOPを中心とし完成度の高いパフォーマンスで人気を集めている。
2013年5月より始まったワールドツアー「B.A.P LIVE ON EARTH PACIFIC」ではアメリカ公演のチケット1万枚は即完売。ここ日本でも5月24,25日に行われたパシフィコ横浜国立大ホールでの初来日公演も1万枚が即日完売した。その後10月9日に「WARRIOR」で日本デビューを果たし、新人としては異例のアリーナツアー「B.A.P 1ST JAPAN TOUR WARRIOR Begins」を行い40,000人を集客。
そんな彼らが世界4大陸ツアーの最終地である日本でのツアーを6月4日(水)福岡からスタートし、6月22日(日)千葉・幕張メッセにて「LIVE ON EARTH 2014 CONTINENT TOUR JAPAN ATTACK」のファイナル公演を行った。
明け方から降り続いた雨も公演が始まる頃にはすっかり止み、日本ツアー最終日は雨を吹き飛ばして公演がスタート。
照明が落とされると爆音が鳴り響き、解読不能な文字や心拍数を表すような映像が流れ出し、ホイッスルを吹きならすファンと大歓声を上げるファンで会場の熱は一気に頂点まで押し上げられた。開始早々バン・ヨングクとZELOの低音ラップ、デヒョンのどこまでも伸びる高音、ヒムチャン、ヨンジェの美声、ジョンアプのパワフルなダンスが炸裂した。ファンはそのパフォーマンスにマトキ(マスクうさぎ)を型どった緑色のペンライトを振りかざし、会場を緑の海に染めていった。
ZELO
「ONE SHOT」を含む4曲を歌い、「喉が渇いた。何か飲もうよ」という合図でステージ上にはSTARBABYS COFFEEという名のコーヒーショップが現れ、全員で飲み物を片手に乾杯。するとヒムチャンが「みなさん欲しいですか?」とファンへ問いかけ、ZELOが「ちょっと待ってて。サインするから」とカップにサインをして何やら準備を始めるとファンからはもらえるのかもしれないという期待で大歓声が上がり始めた。サインしたカップを持って花道を進むZELOは客席に降り直接ファンに手渡しでプレゼントをした。
見ているファンはうらやましい声を抑えきれず、悲鳴にも似た歓声が沸き起こった。続いてヒムチャンもファンへ直接プレゼントし「ゆっくり飲んでください」と甘い言葉も付け加えた。甘い雰囲気のまま「COFFEE SHOP」「BODY& SOUL」をスローテンポながら、セクシーなダンスで魅了した。
ヒムチャン
中盤に入ると、LEDモニターにはボクシングのトレーニングをする映像が映し出され、花道の先にあるサブステージには照明でロープが張られているように演出されたリングができた。「PUNCH」の曲が流れメンバーがリングへ。激しい戦いを思い起こさせるようなダンスにファンは熱狂し、デヒョンが「もっと叫べ」ヨンジェも「もっと盛り上がりましょう」とファンに声をかけるとホイッスルが会場いっぱいに鳴り響いた。
その後も日本の3枚目のシングルの「NO MERCY」や「BANG×2」と激しく踊り歌った。ダンスと言えば、ジョンアプ。ジョンアプのソロダンスパフォーマンスが披露され、バレエのようにしなやかに、アクロバティックをするように激しく、様々な動きを見せたジョンアプはジャケットを脱ぎ捨てシャツを破りステージを去った。ジョンアプの鮮やかなダンスの後には、ファンも一緒にダンスをする曲も用意され、LEDにダンスを教えてくれるヒムチャン、ZELO、ヨンジェの映像が流れ、メンバーがステージに再登場しファンはB.A.Pと一緒になってダンスを楽しんだ。
バン・ヨングク
MCコーナーでは「みなさんWe Are B.A.P! Yes, sir!」と6人声を合わせてあいさつし、一人ずつのあいさつへ。ヒムチャンは「一番イケメンですけどかわいい人ヒムチャンから行きましょう。日本のみなさんお久しぶりです。ヒムチャンです!叫べ~」デヒョンは「みなさんお久しぶりです。デヒョンです。みなさん、叫べ!小さいな。叫べ~!!」続いてヨンジェは「みなさんこんにちは、ヨンジェです。みなさん僕に会いたかったですか?僕も会いたかったです。愛してるよ」とあいさつ。これにはファンが絶叫。そしてジョンアプは「ジョンアプです。僕のソロステージよかった?よかったです」と口数少ないがそのクールなジョンアプにファンは釘づけになった。
ZELOは「僕はラップとダンス担当のZELOです」とかわいくアピール。最後はリーダー、バン・ヨングクが「去年の『WARRIOR』の後のツアー以来ひさしぶりですね。みなさん元気ですか?」と問いかけるとファンからは大きな歓声が戻ってきた。ヒムチャンが「日本でのツアーが今日で最後ですね」と話し泣くフリをするとファンからは惜しむ声が聞こえたが、デヒョンが「ずっと応援してくれたみなさんと最後まで楽しみたいです。最後までよろしくお願いします」としっかりとあいさつ。そしてヨンジェが「最後の日だから新しいニュースがあります!」デヒョンは「9月3日すごい事が待っています」と何かの発表があることを予告しながら「EXCUSE ME」へ。
曲が終わるとヨンジェが「みなさんびっくりした?9月3日ニューシングル『EXCUSE ME』がリリースになります!」と発表すると共に客席からは大歓声が上がった。サプライズ発表で大興奮のファンをメンバーはさらにあおりながら次の曲へ。「HARRICANE」と「DANCING IN THE RAIN」「ハジマ(HAJIMA)」を3曲連続で重低音を響かせパワフルなパフォーマンスで会場を揺らした。
デヒョン
最後のMCコーナーでは、メンバーが全員が「ありがとうございました」と感謝の言葉をファンに伝え、ヨンジェが「またすぐ日本に来るからちょっとだけ待っていてください」と語り最後の曲「CRASH」へ。ステージ端から端まで走り回り、カメラでファンの姿を撮るヒムチャンや、一番後ろの客席の方まで歌いながら歩いてファンサービスをするヨンジェ。客席前方でファンサービスをする残りのメンバー。会場全体を最後まで熱くさせたB.A.Pは深々と一礼をしてステージを後にした。
ジョンアプ
アンコールではSNSの画面とメンバー一人ずつの言葉が映し出された。ファンは一人ずつ映るメンバーの名前を大声で叫び、全員終わるとその歓声はホイッスルに変わり、メンバーの登場を待った。真っ白な上下の衣装に着替えたメンバーはまるで天使のように舞い「1004」を披露。曲が終わり「せーの」の掛け声で、客席には「デヒョン、お誕生日おめでとう。あなたと一緒に歩いています」というスローガンが上げられ、ファンとメンバーからデヒョンへのサプライズが始まった。会場一体となって、バースデーソングを歌うと、デヒョンは「ありがとうございます。ホントにうれしいです。みなさん愛しています」と話し「You are my angel~」と美しい歌声をファンへ返した。最後にはB.A.Pの日本デビュー曲である「WARRIOR」を歌い切り公演は終了した。
「みなさん最後までありがとうございました。ずっと楽しかったです。浮気するなよ!」と口ぐちに語り、深々と一礼をしたメンバーは名残惜しそうにステージを去って行った。
B.A.P、日本4枚目のシングル「EXCUSE ME」の9月3日リリースを発表。
すぐにまた日本に戻ってくる事を約束しながら、アンコールを含む全21曲を披露しツアーファイナルを大盛況に終えた。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
Photo by Kwon JJeary
B.A.P Official Web Site http://bap-official.jp/
B.A.P オフィシャルブログ http://ameblo.jp/bap-blog/
SET LIST
01. ONE SHOT
02. BADMAN
03. POWER
04. LOVE SICK
05. COFFEE SHOP
06. BODY & SOUL
07. PUNCH
08. NO MERCY
09. BANG×2
10. RAIN SOUND
11. DANCE BREAK –Jong Up
12. SAVE ME
13. CHECK ON
14. SPY
15. EXCUSE ME
16. HURRICANE
17. DANCING IN THE RAIN
18. ハジマ(HAJIMA)
19. CRASH
20. 1004
21. WARRIOR