大統領が称賛した部隊
なぜ、第15師団は勝利部隊と呼ばれるのか。
それは、1950年に始まって1953年に休戦となった朝鮮戦争において勇敢な戦闘を続けて、勇名をとどろかせたからである。
当時の李承晩(イ・スンマン)大統領がこう言ったという。
「この部隊は戦えば確実に勝利する」
大統領からここまで称賛された。
部隊として、これほどの名誉は他にあろうか。
こうしたエピソードから第15師団は勝利部隊と名付けられたのだ。
以来、勝利部隊は軍事境界線の中央部をしっかりと守り抜く任務をこなしてきた。
その軍事境界線の防衛というと、重要になってくるのが警戒勤務である。警戒勤務とは歩哨のことで、2人1組で重要な拠点の見回りを行なうのだ。(ページ3に続く)