「コラム」連載「康煕奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流」Vol.9女子団体追い抜き!日韓の明暗

女子団体追い抜きで日本の金メダルを報じる2月22日付けの「朝日新聞」

平昌(ピョンチャン)オリンピックで2月21日に行なわれたスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)。日本は決勝でオランダを破って見事な金メダルを獲得した。一方、韓国は準決勝に進めなかったばかりでなく、7位8位決定戦でも大差で敗れて惨敗に終わった。この違いは何だったのか。

対照的な両国

スピードスケート女子団体追い抜きにおける日本の金メダルは、まさに「見事なチームワーク」の勝利であった。

レースを通して日本の選手の隊列はまったく乱れず、決勝でも高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃の3人の呼吸は本当にぴったりと合っていた。

個々の力ではオランダにかなわなかったとしても、団体としての総合力では日本が完全に上回っていた。

それは、お互いにチーム同士が信頼しあった結果であり、年間300日にわたって寝食を共にして練習に励んだ成果であった。そういうチームワークの勝利ということが、さらにこの金メダルの価値を高めていた。

一方の韓国は、地元で好成績が期待されたのだが、まったく力を発揮することができなかった。特に問題となったのが準々決勝であった。
団体追い抜きというのは、3人で走って最後の走者がゴールしたタイムで勝負が決まる。それだけに、3人が一緒にゴールに飛び込むことが一番望ましいのだが、韓国チームは3番目の走者であったノ・ソニョンが著しく遅れて、前の2人と離れたままゴールせざるを得なかった。
これは、団体追い抜きではあってはならないことだ。なぜ韓国はそういう状態になってしまったのか。

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2018.02.24