「黄金色の私の人生」でのパク・シフの現実性

チェ・ドギョンは「シンデレラはいない」とした。味気のない多少冷徹なソ・ジアンだが、彼に共感するしかない。話と表情に込められた彼の真実心のためだ。秘書のお母さんが大きな手術をするという話を聞いて、あっさりと手術費を上げても「真心じゃない。恩着せがましくしただけだ」と話す。自身が生きてきた世界の中で学んだ最善の真心を表わす彼なので嫌うことができない。

財閥の枠にはまった人生だったチェ・ドギョンはソ・ジアンに会って「本当の自分」と「本当の世界」に向き合った。家を出た財閥3世が再起するために努力する姿は、多くのドラマが描いたシーンであるが、愛を越えて自身の人生のために奮闘するチェ・ドギョンだと応援が続いている。

チェ・ドギョンは愛する女性を不幸なシンデレラにしてしまう代わりに各自の位置で享受することができる幸福を選んだ。雲をつかむような幻想よりは現実的な感情に集中している。財閥3才のロマンスにも老若男女の視聴者たちが共感できる理由だ。

それでも「黄金色の私の人生」は週末家族ドラマなのでチェ・ドギョンとソ・ジアンのロマンスが叶う可能性が濃厚だ。これを説得力あるように描き出すのはチェ・ドギョン役のパク・シフがしなければならない。回を重ねるほど繊細な感情演技を見せている彼なのでより一層期待が集められる。

10asia+Star JAPAN

2018.02.03